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盛夏、鍋割山稜

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夏休みを利用した近郊トレーニングで、丹沢の塔ノ岳~鍋割山に登ってきました。大倉尾根(いわゆるバカ尾根)を上がり、塔ノ岳~鍋割山を経て、再び大倉へ戻るコースです。大倉尾根は、K&Kさんご夫妻と2度ほど(2015年1月2017年3月)ご一緒させていただいた、馴染みのコースです。いずれも冬でしたが、夏、それもお盆の真っ盛りに登るのは今回が初めてとなります。渋沢あたりは33度くらいはあったかと思いますが、それでも高度を上げるに連れて涼しさが増し、塔ノ岳まで順調に登ることができました。

塔ノ岳付近は、展望はほぼ無しでした。登り始めの頃から山頂部には雲がかかっていましたので、想定内と言えば想定内です。


塔ノ岳から鍋割山に向かうルートは雰囲気が良く、人も少ないので気に入っています。高度を下げると日差しが出てきました。


草のいきれを感じながら、進みます。こういった何気ないシーンにでさえ、思わず足取りが軽くなります。


雲が低いです。まだまだ夏の雲です。


塔ノ岳から鍋割山へは200mほど標高を下げますが、ところどころ登り返しがあります。


途中、平野部の見通しの効く場所がありました。おそらく秦野方面です。


さらに進むと小田原方面が見通せました。海岸線や酒匂川を確認できます。


北へ目を転じます。ピークは見えませんが、丹沢~蛭ヶ岳へと丹沢山塊の主脈です。


やがて、樹林の向こうに丸い形の鍋割山が見えてきました。さらに下って登り返したところが鍋割山荘です。


鍋割山に到着です。ここで軽い昼食にしました。流石に夏は鍋焼きうどん、というわけには行きません。パンをほおばり水分を補給します。花立山荘でも、ここでも「氷」の旗に誘惑されましたが我慢しました。水は自分で背負って・・・が昔から沁みついています。


鍋割山からそのまま大倉方面へ下るルートを選びました。K&Kさんは長い林道歩きを嫌って、鍋割山から下るコースをお勧めしていません。案の定、長い林道には閉口しました(苦笑)。塔ノ岳方面へ戻って大倉尾根を下るか、あるいは鍋割山から新松田へ抜けるのがよさそうです。その後、雲行きが急に怪しくなり、激しい雷雨となりました。本格的に降り出したのは大倉のバス停に着いてからで、事なきを得ました。盛夏の近郊登山、意外に涼しかったのが発見でした。100mで0.6度、1000mで6度下がる効果は大きいと感じました。

岩戸山~十国峠(湯河原)

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8月19日、丹沢に続いて湯河原から岩戸山を経て十国峠に登ってきました。この時期にしては珍しく見通しの良い晴天でした。一時の猛暑も和らぎ、真夏でありながらも、何か爽やかな1日となりました。湯河原入りは1月のハイキング以来、7か月ぶりです。その記事の最後に、今度は十国峠をぶらりと・・・と書いていました。できれば富士山の雪が残っている間に行きたかったのですが、機を逃しました。先日の高川山では近距離ながら富士山は全く見えませんでしたが、今回は堂々とした姿を見せてくれました。

湯河原駅から一旦、国道135号線が走る海抜ゼロ地点まで下ります。遠方には初島、さらに伊豆大島が見えています。ここから登り返します。


しばらく進むと眼下に湯河原の町が見えてきました。筋状の雲を見ると、何となく秋の到来を感じてしまいます。


ミカン畑を横目の高度を上げると、見事な海の景色が広がりました。この時期としては奇跡的な視界です。ミカンは勿論、濃い緑色でしたが実をつけていました。


途中、登山道が途絶え一般道を歩く場面もありましたが、本日の最高峰、岩戸山に到着です。ここからの熱海方面の眺めは見事でした。


こんな感じです。眼下は熱海の温泉街です。遠く、利島や新島も確認できました。初島へ向かう航跡が2本見えますね。


岩戸山を過ぎてしばらく進んで十国峠に到着です。ちなみに十国とは、伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、相模、武蔵、上総、下総、安房だそうです。信濃はちょっと厳しい気もしますが、南アルプスの聖岳が見えていたので、ギリギリでしょうか。偶然ですが十国峠で休んでいる時、トラウトマン大佐さんから電話が入りました。しばしオーディオ、キソアコ、chibiさん訪問時の話をさせていただきました。会話中に、富士山にかかっていた雲も薄れ・・・。何かトラウトマン大佐さんのパワーを貰ったような気分です。


この日、一番のシャッターチャンスとなりました。雪が無くても富士山は富士山です。あと一月も経てば、初雪のニュースも届くことでしょう。


十国峠は、360度、どこを見渡しても素晴らしい景色が広がります。南側の伊豆半島方面です。


西側の駿河湾、沼津方面です。静岡のオーディオファンとの交流も、またできればと思います。


十分景色を堪能し、十国峠を後にしました。下山先を熱海にするか、奥湯河原にするか迷っていましたが、熱海に決めました。しばらく海を見ながら下れる、おいしい下山コースでした。この山旅中、終始見えていた初島と大島のペアもこれで見納めです。以後、樹林帯を抜け、一般道を下って来宮神社へ出ました。神社はパワースポットなのか、若いカップルで賑わっていました。熱海駅から自宅へ戻る電車もアクセスもよく、湯河原の近さを再実感した次第です。高川山、丹沢、十国峠と続いた、夏の近郊トレーニングを終え、いよいよ秋の登山シーズンに入ります。

ハンコックさんとのサウンド交流

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9月に入り、横浜方面は猛暑から残暑に変わった感があります。いつの間にか蝉の声も大人しくなりました。少し間が空きましたが、8月の最終土曜日の25日、ハンコックさんをのお宅でサウンド交流をさせていただきました。昨年9月以来、約1年ぶりの訪問です。ご一緒はBOさんです。この時はまだ猛暑でしたが、気温に負けない熱いサウンドを聴かせていただきました。ハンコックさん、BOさんともにジャズへの造詣が深く、私は教えていただくことが多かったです。個人的にも、これで秋のオーディオシーズンの開幕です。

最寄り駅から歩いて5分ほどのお宅に着くと、ウォーミングアップのバロック音楽が心地よく響いています。早くもハンコックさんの意気込み、気配のようなものが、オーディオルームに入る前から感じられました。ハンコックさんのシステム、前回からいくつか変化点があります、大きなところでは、OさんのDAC(チップはES9018)導入、そしてレビンソンのパワーアンプNo.23.5L復活です。ラズパイ、レビンソンのプリML-1、そしてメインSPのウィルソンWATT3/Puppy2は健在でした。ハンコックさんも、直近のサウンドは気に入られているようです。


上流の機器です。オラクルのプレイヤー、フェーズメーションのカートリッジ、ES9018搭載のDACを使っているという点で、実は、ハンコックさんと私は共通しています。昨年はラズパイのデジタルアウトをSD05へ直結していましたが、今回はOさんのDAC→ML-1の流れです。


導入して6年になる、レビンソンNo.23.5Lです。修理を2度行ったとハンコックさんのブログに記されています。愛着をお持ちなのでしょうね。オーディオはサウンドが勿論大事ですが、気に入った機器と対峙して得られる高揚感、あるいはリラックス感も大事にしたいところです。


WATT3/Puppy2の内振り配置は今年も同じでした。GRFさんによるトントン(キック?)もあった模様で、その効果も大きかったやに聞いています。ウィルソン+ニアフィールド+内振りと言うと、fukuさんのサウンドを思い出します。この組み合わせ、私にとってもツボかも知れません。


前半はデジタル、後半アナログの流れでジャズを中心にたっぷり聴かせていただきました。POPS,クラシックは冒頭のみでほぼジャズでした。挨拶代わりのSmooth Aceの合唱、浮遊感が心地よかったです(後日、ポチりました)。


ステーシー・ケントはハンコックさんのお気に入りヴォーカリストです。昨年の拙宅開催でも持ち込んでいただきました。チェット・ベイカーは『Chet Baker Sings』からヴォーカルを抜いた盤があったのですね。知りませんでした。


アナログは全てジャズでした。それもオリジナル盤が中心で、私とは気合の入り方が違いますね。ハードバップの、それもメジャー級を中心とした選曲にも感謝です。「I'll close my eyes」「You're my everything」と、お馴染みの曲でトランペットに浸りました。


名盤オンパレード続きます。続いてはピアノです。ハンコックさんはレビンソンが奏でるピアノの音が気にっているようです。オリジナル盤で聴くウィントン;・ケリーいいですねぇ。拙宅でも時々聴いている「Keep It Moving」は、臨場感に溢れていました。


カーティス・フラーの『Blues-ette』に、マイルス・デイビスの『Someday My Prince Will Come』。マイルスはしばらく購入が途絶えてましたが、久々に買うならこれにしようと思いました。ミュートの効いたトランペットは、秋の夜長に合いそうです。


ヴォーカルは耳タコの名盤『Ella & Louis』から。アナログのオリジナル盤は滅多に聴けません。エラのふくよかな声も去ることながら、サッチモの名人芸のようなヴォーカルが印象に残りました。渋い!です。


約1年ぶりのハンコックさんのサウンド、前回より低音の支えがしっかりした印象です。量感と解像度共に進化したように感じました。これはOさんのDAC導入、加えて、レビンソンの復活に依るものと思います。低音の向上はそのまま、音楽の楽しさにつながります。ほぼジャズのプログラムでしたが終始、音楽を楽しませていただきました。クラシックの再生について、ハンコックさんは謙遜されていましたが、持ち込んだピリス演奏のパルティータ(バッハ)では、何とも言えない音の柔らかさ、余韻が広がりました。ずっと聴いていたくなる音でした。

真夏の交流ながら、再生中は冷房を切って、音重視の会となりました。ただし暑さは気になりませんでした。それだけ音楽に入っていたんだと思います。デジタル、アナログはそれぞれの良さがありましたが、意外に拮抗していると思いました。OさんのDACの効果でしょうか。最後は、駅近くの居酒屋に場を移して感想戦でした。約1年ぶりの感想、皆さんのオーディオや交友の近況などを肴に談議を続けました。BOさんも新しいSPを導入されましたね。拙宅のプリHP300 SEはまだまだ試運転といったところです。頃合いを見て、あらためて交流をお願いいたします。

ハンコックさん、BOさん、暑くて熱い、夏の午後をありがとうございました。

毛勝山(魚津)

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9月に入って最初の土日、富山の毛勝山にメンバー2名で登ってきました。台風21号が日本に迫っていましたが、北陸だったせいか、何とか天気は持ってくれました。1日は上信越自動車をひたすら北上し、魚津を目指しました。ちょうど北陸自動車道との合流地点が春日山の近くで、昨年訪問したakahanamizukiさんを思い出しながらの魚津入りとなりました。途中、昨年登頂が叶わなかった雨飾山の美しい姿も見えました。富山は仕事で来ることが何度かありましたが、魚津は宇奈月温泉での家族旅行以来、十数年ぶりでした。

翌日は早朝起きでしたので、早めの夕飯をホテル近くの居酒屋でとりました。富山は何とっても海の幸ですね。刺身、天ぷら、塩辛、氷見うどん・・・、そして冷酒で前夜祭となりました。我々が最初の客でしたが、店を出る頃には満席となっていました。


今回登った毛勝山はなかなかハードな山行でした。標高差2000mを日帰りで往復する長時間歩程です。普通は1000m往復、あるいは1500m登って山小屋宿泊が目安ですから、規格外と言えば規格外です。この夏に敢て丹沢に登ったのは、毛勝山があったからこそです。出だしから急登の連続となりました。ここを我慢すると今度は長い稜線の登りとなりました。幸い、周りの景色が後押しをしてくれました。魚津から富山へ続く市街、その奥には富山湾から能登半島が見えています。海と山の近さは富山の魅力です。


お隣の駒ヶ岳です。駒ヶ岳は全国あちらこちらにありますが、ここは最後に登山者を迎えた駒ヶ岳だそうです。手持ちのガイドには、2001年に登山道が作られた、とあります。


高度を上げるに連れてアルペンムードが高まってきます。と、同時に雲も増えてきました。果たして剣岳の雄姿を見ることができるのか、気にしながら進みます。


途中で現われるいくつかの池は、この辛い登山道のリフレッシュポイントとなっています。最初の池が、モモアセ池(由来不明)です。先を急ぎます。


稜線歩きのシーンで、私の好きな構図です。これで高山植物が見頃で晴天であったらパーフェクトです。そうそう上手くは行きません。


続いてクワガタ池です。これは分かりやすいネーミングです。ここまで来ると、山頂までもうひと踏ん張りです。ただし最後の急登が、既に消耗している体に鞭を打ちます。


何とか毛勝山の山頂に着きました。残念ながら山頂はガスに覆われていて、剣岳を見ることはできませんでしたが、2000mアップした満足感で十分でした。


下山途中で見かけたチングルマです。すっかり花のシーズンは終わりました。花が終わった後の綿毛、更には紅葉も楽しめる人気の高山植物です。


下山行程も想像以上に長く、やはり毛勝山は規格外の山でした。夏のトレーニングが効いたことは間違いありません。この日は黒部市の生地温泉に泊まり、疲れをとることとしました。翌日も北陸方面は晴天で、嵐の前の静けさといった感じもありました。翌朝、旅館の近くの田んぼからの眺めです。中央でどっしりした姿を見せているのが毛勝山で、その右隣に剣岳も見えています。稲穂もいい感じで垂れています。9月に入り着実に季節は進んでいることを感じました。お土産にはしっかり、黒部米を買いました。


黒部市と言えば水です。あちらこちら湧き水が出ていて、観光スポットになっていました。結構、数がありとても回り切れません。いくつか代表的な場所を選んで飲み歩き?しました。微かにピリッとするのは海が近いからでしょうか?


生地駅です。北陸新幹線の開通でJRではなく、第3セクターの「あいの風とやま鉄道」となっていました。新幹線により東京と富山の距離は一気に短くなりましたが、その裏腹の変化はどうしても生じてしまいます。


帰路、親不知に寄ってみました。荒れたイメージがあったのですが、意外にも穏やかな日本海でした。晩夏の海岸にはどことなく寂しさが漂います。


糸魚川から南下し安曇野を経て中央高速で戻りました。安曇野と言えば蕎麦ですね。新蕎麦にはタイミングが早過ぎましたが(というかソバはちょうど花盛りでした)、木崎湖近くのお店で天ぷら蕎麦をいただきました。小谷村~木崎湖辺りは、昨年の山と音楽紀行の記憶が新しいです。この日も雨飾山を眺めることができ、リベンジ欲が湧いてきた次第です。


niraさんからは事前に、夏の富山方面の旅行の情報をいただいていました。絶賛されてましたが、私も同感です。真冬に海越しの立山連峰を見る日はいつ訪れるのでしょうか?寒さを忘れて眺め続けるような気がします。

江古田の夜

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15日は、chibiさんにお誘いいただいて、久々のライブでした。6月の拙宅オフ会でchibiさんが持ち込まれた音源に、憂歌団の木村充輝のライブ盤がありました。その日の感想戦で盛り上がり、今回ご一緒することとなっていた次第です。会場は江古田。実は、江古田との接点がこれまで全く無く、記憶の限り初の江古田入りとなりました。江古田は学生の街と言われていますね。池袋が近いので何となく庶民的なイメージもありました。滅多に乗る機会の無い西武池袋線に乗り、江古田駅にてchibiさんと合流しました。

会場のLive in Buddyは駅の目の前でした。chibiさんが整理券を取っていたので、入場もスムーズにいきました。ちょうど中央の6、7列くらいの好ポジションを確保できました。さっそく生ビールでくつろぎます。ここからが長かったのですが・・・。


19:00開場でしたが、しばらく前座が引っ張る展開となりました。結局、御大の登場は20:30でした。この辺はクラシックのコンサートとは違って、アバウトもアバウトです(笑)。しかし冒頭の「Georgia on My Mind」で空気が一変。以後、だみ声のブルースと、大阪弁のトークで盛り上がりました。7、8割は女性客、30~40代が多かったです。木村充輝自身は既に還暦を過ぎていますが、可愛げとやんちゃさが、母性本能をくすぐるのでしょうか?「恋のバカンス」「君といつまでも」「Don't Let Me Down」といったお馴染みの曲も交え2時間あっという間に過ぎました。


私自身、ブルースとの接点が少なく、特に和製ブルースとなると尚更です。オーディオ仲間ではniraさん、KYLYN(キリン)さんがお詳しいですかね。憂歌団の結成は70年代半ばですが、当時は歌謡曲、フォーク、ニューミュージックがメインストリームでブルースは傍らの存在でした。憂歌団と言えば、もう一人の内田勘太郎がバックでアコギを演奏するUAの「アントニオの唄」を記事にしたことがあります。ブルースにはギターとお酒が合います。PAを通した音とは言え、骨太でゆったりしたギターも心地よかったです。当人もステージで3~4杯飲んでました。

終了後、江古田で一杯やりました。事前にchibiさんがピックアップした4軒のうちの一つへ。江古田から横浜へ戻る時間も気にしつつ、感想戦をつづけました。chibiさん、江古田の夜、良かったですねぇ。理屈抜きで笑える、非日常は実に健康的?です。またお願いいたします。

和室のユニコーンで昭和歌謡を聴く

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秋分の日の23日、1年半ぶりにGRFさんのお宅にお邪魔してきました。同じくご近所にお住いのパグ太郎さんのお宅もハシゴする企画だったのですが、パグ太郎さんのご都合が悪くなり、この日はユニコーンのある和室を独占する状況となりました。単独での訪問となると、凍てつく2013年の2月以来、5年半ぶりとなります。それ以降の訪問では、pat_mthny7205さん、BOさん、そねさんといった方々とご一緒させていただきました。今回は終始センターポジションで、GRFさん愛聴?の昭和歌謡をたっぷり聴くこととなった次第です。

少し早めに到着しましたが、そのまま近くのお蕎麦屋さんでお昼となりました。昼からビールも入り、いつになくリラックスモードです。GRFさんもこの日の路線は最初から決められていたようです。和室は前回訪問から内装を新しくされ、より清々しくなった印象です。1年半前は45度の交差配置でしたが、ユニコーンは定位置に横置きされていました。



機器の変化点はDACで、EMMのMA-1が導入されていました。上位機種と同じ部品を使用していると伺いました。上流のCDトランスポートの影響は受けにくいようで、今回は久々にSONYのMS-1が登場です。下流はいつも通り是枝さんのアンプです。



確認程度に所々でクラシック音源が挟まれましたが、ほぼカジュアル路線かつヴォーカル通しとなりました。まずはお決まりのダイアナ・クラールの「No Moon At All」から。挨拶代わりの1曲目から、いきなり、グイと来ました。この曲はオフ会でよくかかり、家でも聴くので耳タコですが、解像度が半端ありません。描写の細かさにと共に、相変わらずの低音の力感も健在でした。前回訪問の記事でも見通しの良さと音の濃さの両立を書きました。同じ部屋でGRFさんが鳴らされているわけですから、当たり前と言えばそれまでですが。

ダイアナ・クラールの新旧のアルバム、大御所トニー・ベネットとJazzのヴォーカルの王道を聴き、その後、ジャズ、クラシック、POPS系を交えながらの進行となりました。



クラシック音源を聴くと、静けさ、奥行き、音色といったオーディオ的要素が、より伝わってきます。機器のポテンシャルは勿論あるのでしょうが、SPユニットのねじの緩み等も最後に効いてくるといった話がありました。細部の詰めは毎度のことながら勉強になります。アバド&ヨーロッパ管絃楽団によるプロコフィエフの「ピーターと狼」は楽しい作品ですね。ナレーションはスティングです。坂東玉三郎バージョンもあるようですが、ここはスティングで行きたいところです。マーラーの3番の繰り返される低音部、しっかり聴いて来ました。

ベルリンフィルのコンサートライブを映像で楽しんだ後は、お待ちかね?の昭和歌謡オンパレードです。青江三奈は拙宅でアナログの締めとして伊勢佐木町ブルース」をかけることがありますが、ライブそれもラテンは新鮮でした。こちらが本業?と思わせるノリの良さです。意外な発見は、なかにし礼の作品集における、女優さんの歌の上手さでした。地の表現力が活きます。とりわけ大竹しのぶの「人形の家」、平淑恵の「別れの朝」が沁みました。名曲「スカイレストラン」は、私も本家のハイ・ファイ・セットに一票です。



まだまだ続きます。GRFさんと私では20年ほどのジェネレーションギャップがあります。時代が交わるのは70年代となります。私自身は比較的、上の世代の青春ソングにも通じていると自認していますが、テリトリーに限界もあります。美空ひばりは別格として、弘田三枝子、伊東ゆかりあたりが当方の上限です。逆にGRFさんにとっては山口百恵、松田聖子、中森明菜あたりが下限となるようです。従って双方の振れ幅いっぱいの音源を楽しんだんことになります。山口百恵のシングル集は、珍しいCD発売当初の音源で定価は6千円とありました。



陽が落ちてからは、冷酒が登場し、GRFさんの勢いが止まりません(笑)。流石に松尾和子となると私もテリトリー超えとなります。欧陽菲菲の「雨の御堂筋」は個人的にも好きな曲です。小2の頃でしたかね、切ないメロディラインが布団の中でを巡ったこと、今でも憶えています。布施明と尾崎紀世彦の声量も素晴らしかったですが、この日は、ほぼ女性ヴォーカルを聴くこととなりました。今回ご紹介いただいた盤に、GRFさんの意外な一面を感じる方も多いと思います。夕飯時となり、お腹が空いたところで、昭和歌謡の会はお開きとなりました。



GRFさん、お昼前からの長丁場でのオフ会、ありがとうございました。普段はまず聴かないと思われる音源を棚から出していただきました。私が催促したというより、GRFさんが率先して探していたご様子が印象的でした。音自体はクラシックをベースに追い込まれているので、クラシックがかかると俄然、和室の空間が引き締まります。一方で、この日の大半の緩やかな場面も、オーディオの大切な時間だと思います。人それぞれに時間の経過があり、それがオーディオ再生につながっていることを、再認識しました。第2弾は是非、横浜でやりましょう。

山・音楽・音楽・山!新潟紀行 ~雨飾山編

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先の三連休と有給休暇を合わせて、新潟方面へ繰り出してきました。新潟の東西に位置する雨飾山と巻機山(いずれも百名山です)の登山と上越のakahanamizukiさん、長岡のx1オヤジさんをオーディオ訪問する企画です。前後が山で、中間がオーディオ訪問という、何だかサンドイッチのような企画となりました。台風25号の接近もあり、一時はどうなるかと思わましたが、パン(山)も具(オフ会)も充実のサンドイッチ旅行となりました。旅のスタートは、昨年、残雪期の山の難しさを味わった雨飾山のリベンジからです。

今回は前日に小谷村入りし、余裕をもって糸魚川方面へ抜ける計画としました。前泊したのは雨飾高原にある雨飾荘です。ちょっと贅沢ではありましたが、美味しい和食+日本酒で前祝としました。いずれは家内を誘って償わねばなりません(汗)。



宿に泊まった恩恵で、登山口の雨飾高原キャンプ場へ送っていただきました。これだけで1本得(休憩と休憩との間をよく1本と言います)した気分です。ここで登山届を出していざ出発です。



しばらく紅葉のブナ林を進むと、布団菱と呼ばれる名所が現れてきました。1年4か月前に来たばかりです。記憶に残っている場所は勿論あったのですが、残雪の有無で山の表情は著しく異なります。ルートも断然歩き易く、オフシーズン、オンシーズンの違いを実感しました。荒菅沢も残雪期は広大に感じたのですが、こじんまりしていて手前の沢と勘違いしてしまいました。結果、布団菱のベストショットを撮り損ねたのは、全くの不覚でした。荒菅沢を過ぎると、急登が続き一気に高度を上げあげます。



いつまで経っても荒菅沢が現れないのが不思議でしたが、8/11の標識を見てとっくに過ぎていたことに気づかされました。いつの間にやら昨年の撤回ポイントも通り越していました。遠く、高妻山が見えます。お隣の戸隠山と併せて、次の宿題です。



更に高度を上げると、頸城三山の一つ、焼山が見えてきました。登山規制は2006年に解除されているようです。残りの妙高山、火打山は学生時代に登りました。焼山も宿題ですね。新潟行きの口実はいくらでもあります(笑)。



予定より早く雨飾山の山頂に着くことができました。昨年のリベンジが成り、思わず標識に手を置きました。素直に嬉しかったです。あまりにもあっさり登頂できたので、何か拍子抜けの感がありました。季節による山の変化は大きいです。



山頂からの眺めは今ひとつでした。北アルプス方面も見渡せましたが、山頂が雲に隠れていたのが残念でした。白馬岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳と続く後立山連峰です。



百名山とはいえ台風も予想された平日です。山頂にいるのは私含めて二人だけでした。奥に写っている方は、再度、糸魚川駅でばったりお会いすることとなりました。



下山先は糸魚川方面で、旅のメインである新潟県に入ります。長野県側より天候が良く、終始、紅葉に癒やされながらの下山となりました。やはり秋の山はこれですね。



紅葉のトンネルを潜り抜けて・・・。山頂で晴れ渡るまで粘る案が頭をよぎりましたが、長い林道歩きを考えると先を急がねばなりません。後ろ髪を引かれつつ下っていきました。



新潟側の登山口、雨飾山荘に到着です。昨日の雨飾荘と違って、こちらは山小屋の風情です。日本秘湯を守る会にも入っている宿です。



お昼時でしたので、ここで「雨飾ラーメン」をいただきました。バターと味噌の効いたがっつり系のラーメンでした。消耗した体力を戻してくれます。今回の旅ではわりとがっつりした食が多かったように思います。山荘の前でしばし昼寝して最後は林道歩きです。



雨飾山荘から最寄りのバス停まで2時間歩き続けました。仮に糸魚川まで山荘からタクシーで移動すると8000円だそうです。バスは600円ですから、ここは歩きの一択です。バス停が近づいたところで振り返ると、猫の耳と称される雨飾山の二つのピークが見えてきました。



糸魚川からは日本海ひすいラインに乗りました。車内は下校中の高校生でいっぱいでした。途中、長いトンネルや日本海の眺めのいい場所を通りながら、この日の滞在先、直江津を目指します。ローカル線の旅は何とも言えないゆったりとした時間がいいです。



この日の夜、akahanamizukiさんに雨飾山のリベンジ祝の場を設けていただきました。ホテルのすぐ近くの食事処で、刺身、コロッケ、串焼き、サラダ、おにぎり、とがっつり食べました(笑)。ビールと日本酒も入り、3時間半、音楽やオーディオ、山、仕事・・・の話題で話が尽きませんでした。次から次へと話題が変わりましたね。リベンジが成った安堵感に加えて、akahanamizukiさんの元気さまでいただき、直江津の夜は過ぎていきました。驚いたのが直江津の星の多さ。街にはやや寂しさを感じましたが、その分、余計な光が少なくなり、星数を生んでいると思いました。



翌日からはオーディオオフ会、2連戦となります。

山・音楽・音楽・山!新潟紀行 ~akahanamizuki邸編

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雨飾山の翌日は、akahanamizukiさんのお宅、再訪でした。朝方、ホテルの周りの散歩に出てみると、見事な頸城三山見事が待っていました。左から妙高山、火打山、焼山です。部屋に再度戻ってカメラを持ち出し撮影しました。昨年6月の訪問時も見事な晴天で、akahanamizukiさんから、私は晴れ男と呼ばれています(笑)。と言うのも上越はなかなか天候に恵まれないことが多いようです。この日は台風25号も接近中でしたから余計にそう感じます。午前10時に車でホテルに迎えに来ていただき、約1年4か月ぶりのakahanamizuki邸再訪となりました。



akahanamizukiさんはリビングでシステムを組まれています。周囲から自然光がふんだんに入る清々しいリビングルームです。SPは昨年の長辺配置から短辺配置へ変更されていました。SPの位置確保には奥様との交渉もあったとか。



TANNOY Monitor Red(15インチ)を使ったSPは健在でした。ただし、筐体が前回のSiemensからLOCKWOODに変わっていました。ビンテージSPを取り寄せ、ご自身でユニットを組み込まれたそうです。ビンテージに舵を切ると自作の要素が増えますね。



メインはアナログ再生ですが、akahanamizukiさんは過去に聴いてきた音楽を大事にされています。多くのCD/SACDを手放したものの、残すべきCDは残されました。CDはB&Oのお洒落なプレイヤーBeosound9000で再生します。



アナログプレイヤー2台お持ちです(電蓄は除く)。レコードの溝幅が時代と共に変わったのに合わせて、最適なカートリッジを選ぶこと基本とされています。アームを増やす、プレイヤーを増やすと言う選択をされました。EMT930stとTSD-15の組み合わせです。



アンプ群とアナログプレイヤーが収まる裏部屋です。確かに、Garrard のプレイヤー(手前)が増えています。CDやレコードもこちらに収められています。この部屋から音源を取り出しては、解説+思い入れ付きで再生していただきました。



まずはCDからスタートです。SmoothAceは8月のハンコックさん宅オフでもかかりました。コーラスが広がる様がオーディオ的にも気持ちいいです。カーティス・キングは、前日の飲み会で話題となったアレサ・フランクリンつながりでした。熱気が迸るフィルモアウエストのライブ、いいですねぇ!



ウォーミングアップのCDを終え、以後はアナログです。昨年も聴かせていただいたスペインの名ピアニスト、アリシア・デ・ローチャは、グリーグを聴かせていただきました。フォーレも確か前日の飲みの場で・・・。即興でプログラムできる引き出しの多さは、流石akahanamizukiさんです。



ストラビンスキーのペトルーシュカ、グノーのファウストと続きます。



さらに、akahanamizukiさんの思い入れの強いレコードの登場です。個人的にハイライトだったのがズスケ・カルテットでした。ベートーベンの弦楽四重奏ラズモフスキー、4人の存在がありありと見えるようです。一方でアナログレコードとタンノイのユニットが奏でる柔らかさも同居しています。エテルナは旧東ドイツのレーベルと伺いました。カラヤン演奏のラ・ボエームは、akahanamizukiさんがビンテージの世界へ移行するトリガーとなった作品(のはず)。比較的聴きやすい場面をチョイスしてかけていただきました(汗)。



お昼は昨年も寄った近所のお蕎麦屋さん「にのみや」です。天ぷら蕎麦を頼んだのも去年と一緒でした。まだ新そばとは表示されていませんでしたが、部分的には新しい蕎麦粉が混ざっていたとか。100%になるまでは、新そばとは言えないということです。



午後もクラシックタイムは続きます。「マタイ受難曲」「第9」と大曲の登場です。前者は、私が持ち込んだバティアシュヴィリの「憐れみ給え、わが神よ」へのレスポンスでした。フィリップス録音の、メンゲルベルク&コンセルトヘボウです。



ブラームスのピアノ協奏曲2番はバックハウスの名盤から。ブラームスほとんど聴かないのですが、まだまだ素晴らしい曲がありますね。シューベルトでのakahanamizukiさんの一押しは歌曲です。ドイツのメゾソプラノ歌手、クリスタ・ルートヴィヒを紹介いただきました。



前回はジャズが多めだった記憶がありますが、今回のメインはクラシックでした。それでも、いくつかセレクトいただいたジャズは、納得の再生でした。『ゲッツ/ジルベルト』の「イパネマの娘」、普段聴くデジタル音源と佇まいが異なります。ズスケ・カルテットでも感じた印象ですが、個々の楽器の存在感が違います。オリジナルのアナログ盤、それを引き出すシステムの総合力ですね。このボサノバ混じりの盤はどの曲もいいですが、気怠さが気に入っている「O Grande Amor」をリクエストさせていただきました。



これもakahanamizukiさんお気に入りの盤で、ナット・キング・コールの『After Midnight』です。ピアノを弾くイメージが無かったのですが、実に軽快です。次回は、あらためてジャズもお願いします。



オフ会の締めは前回叶わなかった電蓄です。いわゆる機械式で事前に手まわしてして、SPレコードを再生します。勿論、モノラルでノイズもあり、レンジも狭いですが、ポッと浮かぶ音像に温かみを感じます。驚いたのですが、鉄の針は再生の度に交換するそうです。一方で荷重が強いため、レコードもダメージを受けて、いずれは聴けなくなるとか。針もレコードも命を削って再生しているのですね。当時は録音された音が繰り返し再現できることは画期的だったでしょう。100年前の音が効ける奇跡に感謝です。これもオーディオの素晴らしさですね。



akahanamizukiさん、2度目のオフ会、長時間にわたりお世話になりました。前回からSPの配置が変わり、個人的には部屋との連動性が高まったように思いました。SP後方に広い音場が現れましたね。おそらくSP配置を入念に追い込まれたと想像します。加えて、演奏者の佇まいがしっかり伝わってきたことも強調しておきます。レコードに刻まれた当時の音を、ストレートに引き出そうとするakahanamizukiさんの努力が実った音でした。以前から音楽の形・・・という表現をされていましたが、少し理解できたような気がします。

実は、この翌週、akahanamizukiさんを横浜に迎えるのですが、再度、アナログの魅力を実感することとなりました。それはまた後日。

山・音楽・音楽・山!新潟紀行 ~X1おやじ邸編

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akahanamizukiさん訪問の翌日は、X1おやじさん宅でのオフ会でした。前日のうちに燕三条方面の吉田へ移動することとしました。上越、新潟それぞれ訪れたことはあるのですが、新潟県内を横に移動するのは今回が初めてです。新潟県は西は富山県、東は山形県に接しているので、横の長さは全国でも随一です。この日は台風25号から転じた熱帯性低気圧が迫っていました。実際、糸魚川方面の電車は一部運休となっていましたが、嵐が来る前に何とか吉田へたどり着くことができました。こちらは柏崎で乗り換えた新潟行の電車です。



吉田駅のホテルで一夜を過ごしましたが、夜中は凄まじい雨嵐となりました。それでも、待ち合わせの9時の段階では風も収まっていました。確かに私は晴れ男なのかも知れません(笑)。寺泊駅でX1おやじさんにピックアップいただき、戸建てのお宅へ。早速、40畳の広大なオーディオルームに案内していただきました。私自身、何軒のお宅を訪問したか分からなくなるほどオフ会を重ねてきましたが、おそらく過去最大のオーディオルームと思われます。正面の奥の壁に花梨を使うなど、広さ以外にも拘りのお部屋となっていました。



40畳という数字に比べて、実際の印象は不思議と広くありませんでした。一つの理由に圧倒的に高い天井があるとのことでした。天井高との奥行の比率で、奥行きの印象は変わるとのこと。SP高さとの比較はご覧通りです。天井の高さぶりが伝わってくるかと思います。



X1おやじさんは、大きくは3つのシステム(うち一つは映像系)を組まれています。午前中に聴かせていただいたのはB&W800D3で鳴らすシステムで、その上流は壁の左側にセットされていました。最上流は8月に納入されたアコースティックソリッドの最上位機種Solid Royalと、エソテリックのK1です。この他にLP12 KLIMAXを含めて2台のアナログプレーヤーもあります。アンプはジェフローランドのセパレートでCORUSとMODEL725 S2の組み合わせです。この他にCHプレシジョンのフォノイコライザーP1もありました。これがセカンドシステム!です。



一方、午後に聴かせていただいたメインシステムの上流は壁の右側にセットされていました。最上流はトーレンスのプレステージに、エソテリックのセパレートP1+D1です。デジタル系はこれにクロックジェネレータG1も加わります。アンプもエソテリックのセパレートでC1+M1の組み合わせ。つまりエソテリックのフラッグシップ機で固められています。更にフォノイコライザーは、FMアコースティックの222です。システムの使い分けですが、ガツンと来るような音楽はセカンドで、深みを求める場合にはメインで、とのことでした。



セカンドシステムのSP、B&W800D3です。訪問先で聴くのは5月のHarubaruさん宅でのGWオフ以来です。この部屋に入ると、そして重量級の機器群と一緒になると、このフラッグシップ機が小型SPのようにさえ見えてきます(笑)。



メインはウィルソンの4WAYSP、ALEXXです。ウィルソンのSPも過去に幾つか聴いてきましたが、背の高さは別格です。2chの他、映像系のマルチチャンネルのフロントSPも兼ねています。隣はスーパツィータのGEM TS208です。なお、X1おやじさんのウィルソンはこれだけでは収まりません。他に映像系向けにSPが2セットあります。System 6がサイドに、X1がリアに鎮座していました。



X1おやじさんの拘りと言えば砂箱です。ほとんどの機器に敷かれていました。もっとも私もウェルフロート率は高いですが・・・。確かX1おやじさんは、静岡のバズケロさんと遠距離交流がありましたね。



映像系→セカンドシステム→メインシステムの順番で聴かせていただきました。X1おやじさんに淹れていただいた美味しいコーヒーと共に、ヴェルビエ音楽祭20周年記念コンサートのDVDからスタートです。ラ・ボエーム(オペラ)は前日のakahanamizukiさんのお宅に続いてでした。オペラは私にとって未開の地でありますが、映像から入るのも手かと思いました。その後、映画も2編ほど見せていただきました。ついつい見入ってしまいますね。『永遠のジャンゴ』のスリリングなシーンの切りの良い場面で止めて、2ch再生へ移行しました。



続いてセカンドシステムです。ここではジャズやポップスなどカジュアルな楽曲を鑑賞しました。美空ひばりにソフィー・ミルマン、シンディー・ローパーと続きます。シンディー・ローパーの「AT LAST」の説得力ある歌声が沁みます。



アナログになると景色が随分と和らぎました。ピンク・レディーをオフ会で聴くのはこれが初めてです。とても開放感のある「UFO」でした。しかし何といってもライオネル・ハンプトンの「スター・ダスト」です。ずっと聴いていたくなるヴィブラフォンの音が、大空間に漂いました。



お昼はご近所の洋食屋さんオークラにて取りました。今回の旅のテーマであるがっつり、はここでも続きました。焼肉に目玉焼き二つの定食を頼みました。そして米どころ新潟の白ごはんは、美味しいに決まっています。



午後はメインシステムのでクラシック鑑賞となりました。philewebコミュティで取り上げられた音源を中心に沢山聴かせていただきました。写真には無いのですが、小澤征爾/サイトウキネンオーケストラのマーラー「復活」が圧巻の再生でした。第3楽章です。私自身、マーラーは食わず嫌いなところがあったのですが、風向が変わったかも知れません。雄大かつ流れるようなストリングスに惹きつけられました。私が持ち込んだCDもメインシステムで聴かせていただきましたが、全般的に落ち着きのあるメインシステムの音が、個人的には好みでした。



オフ会の締めが近づいてきました。最後はメインシステムでのアナログ鑑賞となりました。この辺りで缶ビールも入り、リラックスモードとなりました。その為か、カラヤンの第九では少し意識を失う場面もあり、失礼しました(汗)。心地よかったです。



40畳の、しかも高い天井の空間ですから、エアボリュームが半端ありません。この空間を御するには相当なエネルギーが要ると思われます。導入された機器群に溜息が出ますが、結果としてそうなったと理解しました。勿論、誰しもが手を出せる領域ではありません。SP配置も大事なポイントですね。平行法も試されたようですが音が薄くなるとのことで、現在の内振りに行きつかれました。重厚な低音、内振りのSPの外に広がる音場、そして膨大なクラシック音源の数々・・・やはりクラシックで追い込まれたんでしょうね。

こうして2日連続の新潟オフが終了しました。アプローチこそ異なりますが、理想のクラシック再生を求めている点ではお二人、共通しています。間近でその姿勢に触れて、大いに刺激を受けました。あらためて感謝いたします。オフ会終了後、車で長岡駅まで送っていただきました。途中、信濃川の脇を通りました。熱帯性低気圧は遠ざかり、空に明るさも出てきました。新潟平野を横切る大河同様に、ゆっったりとした気分でいっぱいでした。翌日は旅の最終日、再び百名山登山です。新幹線と在来線で巻機山の登山口である六日町方面へ移動しました。

山・音楽・音楽・山!新潟紀行 ~巻機山編

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5日間に渡った新潟紀行もいよいよ最終日です。以前から狙っていた巻機山へ登ってきました。X1おやじさん宅でのオフ会の後、六日町方面へ移動し、清水地区の民宿「泉屋」に前泊しました。この民宿、若かりし松坂慶子がロケに来たこともあるようです。登山当日は午後の方が天候が良さそうだったため、5時発の送迎バスを辞退し、6時発としました。登山口に着くと、溢れんばかりのマイカーの数々・・・。さすが東京からのアクセスのいい百名山です。できれば静かな山旅をと願ってましたが、この点は目をつぶらざるを得ませんでした。



しばらく足元のゆるんだ樹林帯を歩いていると上層への視界が開けてきました。ただし山頂部はまだガスの中です。ここは天気予報を信じて高度を上げます。



樹林帯を超えて下を振り返ると紅葉の絨毯でした。遠く見えている沢の向こうが登山口、そして宿泊した清水地区と思われます。



手前のピークであるニセ巻機山が近づいてきました。巻機山の上部は天空の楽園といった風情が魅力です。ガスが取れることを期待しつつさらに歩を進めます。



穏やかな山容とは裏腹に、この山は厳しい側面を持っています。今回登ったのは一般的な尾根ルートですが、沢沿いを登るルートは難易度がぐっと上がります。前日、低体温症で動けなくなった人がいたそうです。救出のためのヘリコプターが避難小屋の周りを旋回していました。



最後の一登りを経て、巻機山の山頂へ到着です。もっとも、この道標より高い場所があるので、ここが正確に巻機山なのか疑問もありました。時間に余裕があったので、牛ヶ岳、割引岳と天上の楽園を巡ることにしました。



奥の三角の山が割引岳です。この頃から少しずつですが陽がこぼれるようになりました。やはり出発を1時間遅らせて正解でした。晴れ男健在です!



下界は、早い時間帯から晴れていました。V字状の平野が眼下に広がっています。ちょうどVの付け根辺りが六日町、塩沢と思われます。越後湯沢は左奥の方向です。



逆に割引岳から巻機山、牛ヶ岳方面を眺めます。6月の大源太山の記事でも書きましたが、巻機山に登るなら、単独行で秋の平日と決め込んでいました。平日だけは条件満たさずでしたが、この光景に十分満足しました。



越後三山です。左から八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳です。4年前に訪れた荒沢岳も確認することができました。越後は名山の宝庫です。



楽園にはずっと留まりたい気持ちもありましたが、帰りのバスを逃すと東京への戻りが大幅に遅れます。想いを断って一気に下山することにしました。独特の風合いの山肌ともお別れです。



遠く、大源太山、谷川岳方面を見ながら、先を急ぎます。



割引岳の三角のピークを下から見上げます。こちらも見納めとなります。実の赤とのコントラストがつく構図にしてみました。


笹、赤と黄の絨毯、そして遠くの山並み、秋の青空・・・これ以上何を望みましょう。この後、民宿まで一気に下りました。無事、14時前のバスに何とか乗ることができました。



燃える秋・・・ハイファイセットの名曲がありましたね。4回シリーズに渡った山・音楽・音楽・山!新潟紀行もこれで終わりです。充実の5日間でした。お世話になったakahanamizukiさん、X1おやじさん、旅で出会った方々に感謝です。このまま南下して赤城山登頂&にら邸訪問する余裕は流石にありませんでした(笑)。



10月のオーディオ交流~前編

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新潟の山&音楽の旅以降、10月はオフ会続きでした。記事が遅れ気味なので前編、後編の2回に分けて振り返ります。新潟遠征の翌週は、オールドタンノイをお使いの方々との交流となりました。13日はチューバホーンさん宅の訪問、14日は上越でお世話になったakahanamizukiさんのご来訪でした。チューバホーンさん宅ではOさん、ハンコックさんもご一緒でした。山・音楽・音楽・山企画の熱の冷めやらぬ中、濃い週末となりました。プリアンプHP300SEは導入してから2ヶ月ほど経過し、漸くオフ会デビューとなりました。

チューバホーンさん宅では、まず施術を受けて、雨飾山と巻機山で蓄積した疲れを取り去っていただだきました。すっきりしたところでオーディオルームのある2階に上がりオフ会スタートです。やがてハンコックさん、Oさんも合流されました。



5月の訪問からいくつか変化点がありました。以前より、CDトランスポート、MS-1の代替を考えていると聞いていましたが、CECのTL3 3.0を導入されました。さらに、OさんのDACの下に、さりげなく筐体が増えていますね。アンプの構成は、マランツ7+クォードで変わりありません。



新しいCDトランスポートTL3 3.0です。最上流部がCECのCDトランスポートという点では、Oさんと同様になりました。良質のトラスポートの確保は、ディスク再生派にとって気になるところです。TL3 3.0は2017年の発売のようです。



OさんDACの下に増えた筐体は、言うまでもなくクロックです。DACとの同期はTL3 3.0の導入の念頭にあったものと思います。そう言えば、ハンコックさんもOさんDACを導入さえれていましたね。この日は、ESSのDACチップ友の会?でもありました(笑)。



例によってOさんの持ち込み企画もありました。一つはSDカードに納められた音源をラズパイで再生するトランスポートです。スマホからの再生指示もでき、利便性と音を両立させた面白いコンセプトです。PCオーディオの複雑さが無いのがいいですね。



もう一つが金田式のDACです。こういったDACを持ち込めるが毎度凄いなぁと思います。世代的には古く、Oさん曰く昨今の進んだDACチップに比べると低音には不足が出るとのこと。私はこれはこれで楽しめたので、まあお得な耳のようです(苦笑)。



今回はクラシックから入り、ポップスやジャズを聴くながれでした。前回は声をテーマに、私好みのサウンドに調整されたようですが、今回は、クラシック寄りに戻されたようです。ホセ・カレーラスのナポリ民謡集、前回に続いて登場です。



カジュアルな路線は今回は少なめでしたが、楽しめました。アナログ末期の森山良子は私の収集ターゲットの一つです。『C'est Fini』は早速、CD選書で買いましたが、いずれアナログも手に入れねばなりません。パトリシア・バーバーのライブ、カッコよかったです。ハンコックさんは、クリフォード・ブラウン、サラ・ヴォーンと、皆さんが入り易い選曲で、流石のご配慮です。



オフ会は3時間ほどで終了し、下井草の串焼きのお店での感想戦へ移行しました。オーディオ近況、これからの構想、音楽など、いつものように話題が飛び火しながら楽しい時間が過ぎました。皆さんにもいずれHP300SEが入った音を聴いていただければと思います。



翌、日曜日は新潟からakahanamizukiさんを招いての拙宅オフでした。先の新潟遠征以来ですから、約1週間でのオーム&アウェーオフ会となりました。前回は2016年の師走で、約2年ぶりのご来宅です。今回は遅い夏休みを利用した、仕事抜きのオフ会3連戦とのことです。RICHEBOURGさん、KYLYN(キリン)さんに続いての3軒目が拙宅となった次第です。分が悪い並びではありますが、遠征疲れを癒していただければOKです(笑)。例によって日田の焼きそばをで昼食をとり、前日までのオーディオ交流や巻機山の話をさせていただきました。



akahanamizukiさんは、音楽の引き出しが多いので、音源は多めに用意し、場の流れで選曲することにしました。読めない展開を楽しみながらの、進行です。最近、私が聴いている音源を交え、ジャンルを跨いで聴いていただきました。ビンテージオーディオへ移行し、akahanamizukiさんはクラシックを中心に聴かれています。特にステージの現れ方には拘りをお持ちのようです。音楽の形、〇〇m先、暗黒を感じる、といった表現は、普段、意識していないので勉強になります。どのボリュームで聴くか、でも大きく変わってきます。



ラスト1時間ほどがアナログタイムでしたが、これはもっと多くするべきでした。akahanamizukiさんの自宅ではアナログがメインですし、時代の音楽は時代の装置で・・・といった拘りもお持ちです。70~80年代のPOPSであれば、当然アナログでかけるべき、と言われることが容易に予想されました。荒井由実、長谷川きよし、大橋純子と進むに連れakahanamizukiさんのボルテージが上がっていくのが楽しかったです。最後は床に直置きだったフォノイコライザーにウェルフロートボードを敷く提案までいただき、オフ会終了となりました。



HP300SE導入以降、デジタル優先となり、HP300SE×アナログの組み合わせは、灯台下暗し状態でした。筐体が増え、アナログは代替ケーブルとなりましたが、プリ導入の果実が1つ増えた思いです。ありがとうございました。時間は短めでしたが、軽く感想戦を行い、上越へ戻られるakahanamizukiさんを送り出しました。焼山か高妻山に登る際には、またお声かけさせていただきますね。

10月のオーディオ交流~後編へ続きます。

10月のオーディオ交流~後編

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10月の後半はphilewebつながりで拙宅オフ会が続きました。21日にCENYAさん、27日にアユトモさん、ご友人のTさんにお越しいただきました。季節的にもオーディオに好適となました。できればオフ会当日は晴れて欲しいものです。ゲスト側にすれば移動が楽ですし、双方、開放的な気分で聴ける気がします。音が良くなるかはともかく(笑)。オーディオ自体は部屋の中で楽しむものですが、オフ会には前後含めてイベント的な感覚があります。幸い、両日共に天候に恵まれ、秋の穏やかな時間と共にオフ会を進行できました。



しばらく試運転状態だったプリアンプのHP300SEもすっかり定位置に収まりました。床に直置きだったフォノイコライザーEA-3は、akahanamizukiさんのご提案でウェルフロートボードの上に載りました。結局、ウェルフロートボードはDACおよびフォノイコライザーに使うこととなりました。パワーアンプとして使用しているV40SEは、ラック直置きです。筐体が増えると、いろいろと足りなくなります。眠っていたケーブルを引っ張り出すことにもなりました。ケーブルのグレードは気にせずに、現状ベストで、まず聴けることが優先です。



21日にお越しのCENYAさんはこのところphilewebで積極的に交流されている方です。世代的には私よりずっとお若く、干支で言えば2/3回りお若いです。ぎりぎりアナログに接点があったご年代でしょうか。実はつい先日、お邪魔する機会があったのですが、SPの自作をはじめ、ご自身で手を動かし、創意工夫を重ねられ音を作られていることがよく分かりました。女性ヴォーカルを中心に楽しまれているとのことで、ベルウッドさん宅での女性ヴォーカル縛りオフを思い出しながら、楽しく選曲させていただきました。

ポップスを中心に一部ジャズを交えて女性ヴォーカルもんを集めました。双方がカバーする時代は70年代~90年代です。私もそれなりに90年代のポピュラーシーンにはついて行けますが、CENYAさんも70年代OKでした。ちなみに、ユーミンよりはみゆき、だそうです。そんな話を若い方とさせていただくだけでも嬉しいものです。洋楽では80年代後半~90年代からがストライクのようでした。事前に伺っていたスザンヌ・ヴェガ、バーシア等用意しました。アナログへ移行する前に、CENYAさんが持ち込んだ声モノのデジタル音源を鑑賞しました。



アナログは70年~80年代にかけての邦楽が中心です。既に、みゆき派の話を伺ってましたので、デビューアルバムから「時代」「アザミ嬢のララバイ」をかけました。いつもアナログタイムは時間が押し気味の中での進行となります。



CENYAさんと会話をしていて、案外、求めている音が近いのではないかと感じました。音の捉え方が似ている、のかも知れません。オフ会を終えて最寄り駅に向かう途中、ウェットな音の話が出ました。これは私が好きな音の側面で、音の重さにも通ずるものです。アナログの何とも言えない音の特徴として、立体感を挙げられていましたが、これも同感です。事実、先日お宅を訪問して聴かせていただいたサウンドに、違和感全くありませんでした。驚くと共に納得した次第です。オフ会の締めは感想戦です。なぜか映画や時代小説の話で盛り上がりました。

翌週の27日はアユトモさんとTさんにお越しいただきました。アユトモさんは3月以来、半年ぶりのご来訪です。Tさんはアユトモさんの学生からの知り合いで、当時からオーディオでも繋がっていたそうです。昨今、SNSの普及により、時空を飛び越えて人と人がつながるようになりました。このこと自体は素晴らしいことですが、お二人のような学生時代からのオーディオつながりは、羨ましくもあります。Tさんは古くからのオラクルのアナログプレイヤーを使われています。アユトモさんが私に引き合わせていただいた理由の一つです。ご紹介、ありがとうございました。



Tさんがクラシックを含めて広く聴かれることを事前に伺っていました。ジャンルを跨いで選曲しました。いつものようにカジュアルな曲で声を聴いていただいてから、ジャズやクラシックへ移行しました。初訪問のTさんに、ほぼセンターポジションに座っていただきました。



アナログです。世代が同じなので懐メロが全く重なります。進行が楽ですね。



こちらはお二人が持ち込まれた音源です。レベッカ、懐かしい!です。大学2年時にヒットした「フレンズ」はインパクトがありました。アルバム『Maybe Tomorrow』は外れ曲無しだった記憶があります。8cmCDに時代を感じます。圧巻は原田知世でしょう。これはレアな盤でプレミアムがついているとか。アイドルを卒業してからの作品はたまに聴きますが、あらためて初々しい声を堪能しました。以上はTさんの音源です。女性ヴォーカル好きのアユトモさんは毎度、新鮮な選曲です。ベルギーのララ・ファビアンの美声を楽しみました。



Tさんのおすすめのクラシック音源です。クリュイタンスのベートーヴェン「英雄」は、EMIのレコードをデジタル録音したCDです。銀盤?と呼ばれるレコードは相当な値がついているようです。レコードの希少性も去ることながら、演奏の素晴らしさを絶賛されていました。実に闊達で、輝きを感じる「英雄」でした。依然、ベートーヴェンのシンフォニーを聴く頻度は上がっていませんが、いいきっかけになりそうです。バッハ好きでもあるTさんのもう一つのおすすめは、レオンハルト指揮の「マタイ受難曲」でした。出だしの空間表現、上手くいったようでホッとしました。



3時間半ほどのオフ会を終え、感想戦も楽しかったです。実は、3人とも大学が一緒で、細かいディテールまで踏み込んで懐かしい話をさせていただきました。さらにオラクル、お二人に馴染みのオーディオショップ、音楽と話題は尽きませんでした。日本酒好きのTさん、肴の選択も流石でした。カワハギの肝は美味しかったです。アユトモさん、今回のような交流の場を作っていただき、ありがとうございました。長い間のお付き合いを経たお二人の関係を横目に、すっかりこちらも楽しませていただきました。今度はお邪魔する機会をいただければと思います。

秋の四万十川

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11月の最初の3連休、家内と土佐旅行へ行ってきました。ここ数年、四国へ足を運ぶ頻度が増えています。一つにはオーディオ行脚があるのですが、それ以外にも石鎚山や剣山への登山、更には、しまなみ海道サイクリングなんて企画もありました。家内は未だ四国は未踏の地でしたが、罪滅ぼし的に秋の土佐旅行を提案しました。幸い、三日間、好天に恵まれ、清き四万十川を目に焼き付けてきました。美味しいカツオのたたき、川魚、焼肉、田舎寿司と食の方も充実、何とか罪滅ぼしは成ったようです。

11月2日は有給休暇をとり、朝一番の飛行機で高知入りしました。まず向かったのは定番の桂浜です。時間を稼ぐため、高知龍馬空港からタクシーで向かいました。約3年半ぶりの龍馬像との再会となりました。



桂浜をそこそこに引き揚げ、今回のメイン、四万十川方面へ移動します。高知から特急「あしずり」で窪川まで進み、以後、予土線で江川崎を目指します。この日宿泊した川沿いのホテルで、美味しい土佐料理と酔鯨(日本酒)をいただきました。



翌日は四万十川サイクリングです。ホテル近くで自転車を借り、最初に現れる岩間沈下橋まで往復しました。四万十川は全般に勾配が緩く流れが穏やか。鏡のように景色が映り込みます。



そして、このグリーンとブルーです。最後の清流と呼ばれる四万十川はやはり美しい川でした。高知には他にも仁淀ブルーと称される仁淀川があります。



目当ての岩間沈下橋です。残念ながら先の台風の爪痕が残っていました。本来なら歩いて渡れるはずの橋が寸断されていました。今回の旅の唯一の心残りです。



その沈下橋を下流の撮像ポイントから撮影しました。秋空、山肌、川面、河原のコントラストが見事です。都会とは対照的な時間が流れます。



途中、河原に降りれる場所がありましたので寄ってみました。夏はキャンプ場になるようです。沢山の小魚が泳いでいるのを確認できました。



再び江川崎へ戻ってきました。自転車での登りが心配されましたが、思ったほどではありませんでした。四万十川の緩い勾配を体感しました。ちなみに右奥の白い建物が宿泊したホテルです。この日は再び窪川を経て高知に戻り、シティホテルに泊まりました。



夜の高知へ繰り出しました。カツオは5月のイメージが強いですが、10~11月はいわゆる戻り鰹で、これまた旬です。有名店は予約でいっぱいでしたが、何とか2軒目でありつくことができました。ここでも酔鯨にしました。



最終日は日曜市へ。高知城からはりまや橋方面、全長1.3kmの朝市です。勿論、ホテルで朝食は取らずにここで調達します。目当ては田舎寿司です。



観光客、地元の人の比率は半々くらいでしょうか?直ぐには買わずに目星を付け、買う店を決めました。何だかんだで2往復はしました(笑)。



旅の締めくくりは五台山です。はりまや橋から直接山頂の展望台へ向かう「MY遊バス」がありました。標高はわずか146mですが、高知市街の展望が見事でした。



目を南に転じて浦戸湾です。湾を出る辺りが桂浜になります。奥には太平洋も確認できます。南国ですね。



五台山には四国霊場第31番札所の竹林寺があります。まだ紅葉には早かったですが、風情ある境内を散策しました。見事な五重塔でした。



有料でしたが庭園も鑑賞しました。ゆったりとした時間が流れます。と、同時に帰路につく時間が迫ってきます。



再び、市街へ戻り、家内のリクエストのアイスクリンを頬張り、高知龍馬空港へ戻りました。羽田は雨でしたから、余計に晴れまくった土佐の気候が眩しく感じられました。今年の秋はどこも暖かいようですが、やはり南国土佐の暖かさは格別でした。早いもので11月も残り1週間となりましたが、高知の紅葉はまだまだ先なんでしょうね。今回は高知県内に留まりましたが、予土線の先は宇和島です。南伊予もいつか行って見たい地域のひとつです。すぐ来年というわけにはいきませんが、しっかりインプットしました。

German Physiks 友の会

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土佐旅行の翌週、11月10日はGerman Physiks 友の会でした。いつものように横浜のMさんのサロンでのゴージャスな会です。今年は、BOさん、パグ太郎さんがついにGerman Physiksのオーナーになられました。私は専らゲストですが、GRFさんには毎度お声かけいただき、3年連続での参加となりました。2年前の第1回は緊張しましたが、回を重ねる度に知っているメンバーも増えました。何より音楽とオーディオを愛好する方々ばかりです。そしておいしいワインと食事が待っています。そうです、構えることは無いのです。

会のスタートは15時からです。30分ほど早く着いたので山下公園を少しだけ散策しました。横浜在住の身としてお馴染みの光景ではありますが、いつも晴れやかな気分になります。季節的には、新緑と晩秋のこの時期がおすすめです。



ちょうど会場入りするところでパグ太郎さんと一緒になりました。構えることは無いと言っても、知っている方がいると気が楽になります。新SP、いろいろと調整されているようですね。この秋はタイミングが合わず、訪問はもう少し先になりそうですが、HRS-130の音、楽しみにしています。

乾杯の後は自己紹介タイムです。昨年はGRFさんの独演会的な他己紹介でしたが(笑)、今年は皆さんがマイクを持っての自己紹介です。オーディオの近況、GRFさんやMさんとの関わり、会に参加するに至った経緯などを伺いました。BOさんがHRS-130を購入するに至った経緯、面白く聞かせていただきました。そちらのHRS-130も是非、聴かせて下さい。Philewebのメンバーかなりいましたね。GRFさん宅のサウンドを聞いたり、あるいはクリニック(キック?)を受けたりして、ここに来られた方も多かったでしょう。

今年も、第一部、第二部といった流れでした。結論から書くと、この3年で最も気合の入ったサウンドでした。過去の2回も勿論、素晴らしい音でしたが、と同時に、会場の手ごわさも感じていました。今年は、どうでしょう。システムがあの空間を支配していましたね。エアボリュームも石の床もモノともしない強靭なサウンドがありました。途中、ボルテージが上がり、SD05がダウンする場面もありましたが、それだけ再生する側の想いが強かったのだと思います。規格外の世界ではありますが、あらためてオーディオに終わりがないことを実感しました。

興味深かったのはGRFさんのTroubadour40+TW4/2、MさんのXRT26と、異なる個性のSPがいずれも輝かしかったことです。お二人の間の相乗効果のようなものを感じました。第一部、第二部でそれぞれ印象に残った曲を書く前に、当日の機器を振り返ってみます。

この日のデジタル音源はEMMのSACD/CDプレイヤーで再生しました。最上流だけでため息のでるラインナップです。



第一部の影のMVPはこのMola Molaではないかと思います。一段と進化したようですね。



第一部のパワーアンプはお馴染みのSD05×2台という、これまた贅沢な構成です。



最下流は、Troubadour40+TW4/2です。昨年と同様ですが、O山さんがネットワーク周りに手を入れ、より楽に鳴るよう調整したようです。毎度ですが18cmウーハー2発と実際に聴く重厚な低音とのギャップが不思議です。



一方の第二部はMさんによるマッキントッシュワールドでした。トーレンスのアナログプレイヤーに見えているのは、プリアンプの銘機、C26です。



モノラルパワーアンプのMC1000です。ブルーアイズメーターが夜間のサロンに映えます。非マッキン派に対しても訴えかけるものがあります。



本日の目玉の一つ、マッキントッシュのSP、XRT26です。背の高い方がツィーターで何とユニットは23個も並んでいます。オーディオ誌だけでしか見れないものと思っていました。



O山さんからここも写して!と言われました。高音部のSPを支える六角形のベースです。もはや、友の会にO山さんは欠かせないですね。



相変わらずワインの方は、語れませんが、普段飲んでいるワインと違って、複雑な味わいであることは分かります(汗)。でも語彙や知識が続きません。オーディオと同じく、場数が必要なのでしょうね。和やかな歓談と一緒に味わいました。



さて、印象に残った音楽です。第一部では「ピーターと狼」、第二部ではカウントベイシーのアナログレコード(曲名?)を挙げさせていただきます。この二つに共通していたのは、大空間をハンデとせず、むしろ味方に付けたようなサウンドだった点です。僭越ながら過去2回の友の会のサウンドからの飛躍を感じました。クラシック向き⇔ジャス向き、あるいは端正⇔色気、といった個性の違いはありますが、両システムともジャンルを問わず、何でもござれの状態でした。第一部のアズナブール然り、第二部の上原さんのピアノ然りです。

第二部が終わり、K&Kさんとお別れして、軽くKYLYN(キリン)さん、Lotus Rootsさん、kantaさんと第三部?に行きました。Harubaruさんとヘンリーさんの商談?を横目に向かったお店の名前は「ラ・ボエーム」です(笑)。この日一番の若手、kanataさんともお話ができてよかったです。話題になったのは、GRFさんやMさんのオーディオに対する情熱でした。情熱があるからこそ、オーディオに終わりが無い!となるんでしょうね。楽しい時間を作っていただいた、GRFさん、Mさんと奥様、O山さん、ワインスクールの皆様、ありがとうございました。

CENYAさんを訪ねて

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11月15日は平日でしたが、有給休暇を使って越谷方面にお住いのCENYAさんのお宅にお邪魔してきました。今年も、繰越年休の消化は順調に進んでいます。ほぼ100%消化できるところまできました。CENYAさんは単身赴任をされており、オーディオシステムをその赴任先近くのマンションで組まれています。オフ会は土日でも可能だそうですが、音量を出せる平日がベターとのことでした。やはり平日の交流を前提とされているgenmiさんの合流も成立しました。越谷は横浜から遠いイメージがありますが、東急線と東武線の乗り入れで、移動は楽でした。

最寄り駅で待ち合わせ、まずは腹ごしらえです。鶏そばの「雫一」を紹介いただきました。初めてということもあり、定番の鶏そばにしました。鶏らしくあっさりしていて、それでもしっかりした味のあるスープです。年齢を重ねると、お腹に優しい美味しいラーメンに行きつきますね。



早速、10畳ほどのオーディオ専用部屋に通していただきました。CENYAさんは、フィンランドのペナウディオ製のブックシェルフをお使いです。その2ウェイSPの名称が「CENYA」という訳です。CENYAさんはPhilewebの中でも、特に積極的にオーディオ交流されている方のお一人です。多様な音を聴く過程でご自身のシステムにもフォードバックを重ねてこられました。ヴォーカル好きであることは伺っていましたが、交流を通じて低音の重要性を実感されたようです。ウーハー部の強化、短辺配置から長辺配置への変更と、システムを追い込まれてきました。



こちらがその低域強化の一端、DODAIです。「CENYA」のウーハーを使った箱を自作され、従来のスタンドから入れ替えました。本家との一体感も見事ですね。発想のユニークさと実現してしまう実行力が素晴らしいです。これもすべては欲する音のため!です。



CENYAさんのシステムはファイル再生が基本です。パイオニアのネットワークプレーヤーN-70Aをお使いです。CDリッピングの他、お気に入りの曲についてはハイレゾ音源を購入されているようでした。躯体を載せているフローティングも、ご自身のアイデアだそうです。



アンプ以下、下流部はCENYAワールドの展開となります。まずN-70Aの出力をチャンネルデバイダで帯域分割します。声の再生への拘りとも関連があると、10月の拙宅オフの際にも伺いました。左右別々にチャンネルデバイダを当てています。



こちらは最近導入されたデジタルのチャンネルデバイダで、SW用です。N-70Aの光出力を受けて、帯域調整してアンプへ送ります。N-70Aの出力を余すことなく使い切っています。



帯域分割された信号を一手に受けるのが、ソニーのAVアンプTA-DA5800ESです。L/R別々、つまり2台お使いです。それぞれツィーター、ウーハー×2、SWの4chを受けて持っています。実現のためには、内部にも手を入れざるを得なかったようです。



サブウーファーも左右2台ありました。重低音を含むクラシックの音源では、明らかにSWの効果が判ります。この日ご一緒したgenmiさんもSW派でしたね。足元もしっかり対策されていました。



ルームチューニングも徹底されていました。こちらはKYLYN(キリン)さんにも通ずる、コーナー部の対策です。こちらも自作でしょうか。この他天井にもいろいろなモノが配置されていました。床全面、フローリングですが残響は気になりませんでした。



さて、オフ会です。開始1時間ほどしてgenmiさんも加わり、センターポジションを変わりながら聴かせていただきました。最初はCENYAさんお薦めのヴォーカルシリーズです。拙宅にも持ち込んでいただいた音源、CENYAさんの青春ソング等々。これにgennmiさんのリクエスト、当方の持ち込み音源が加わりました。80年代後半~90年代にかけての洋楽が3人の交差点だったでしょうか。チープトリックのバラードやCENYAさんがお好きなドイツのメタルも登場しました。年長の私にご配慮いただき、「夏の扉」でのブラインドテストありがとうございました。

10月に拙宅にお越しの際も感じましたが、実はCENYAさんとは求める音の方向性が近いと思っています。いろいろと私も訪問を重ねてきていますが、どれ一つとして同じ音はなく、その違いを楽しんだ入り、違和感を感じたり・・・というのが一般的です。ところが、CENYAさんの音には、何か家で聴いているような安心感があります。ヴォーカル好きは私以上ですね。竹内まりやの「五線紙」は圧巻でした。部屋いっぱいに広がるバックコーラスの見通しの良さ、見事でした。普段あまり聴かれないと言われるクラシック、それも大編成にポテンシャルを感じました。

オーディオは趣味ですから、勿論アプローチは自由です。自作派、購入派という意味では、CENYAさんと私は対極にいることになります。それでもサウンドに共通性が出るというのは、オーディオの面白いところです。一見、不思議に思えますが、結局は主の求める音になる・・・と考えれば、当たり前なのかも知れません。わずか1か月の間での相互交流でしたが、いろいろと気づかされました。加えて音にかける情熱も学んだように思います。ご一緒したgenmiさんも私よりもお若く、熱心に音を追求されています。いい刺激をありがとうございました。

締めは感想戦です。ご自宅とは反対側のゾーンにレトロな一角があり、そこにユニークなお店が点在していました。お寿司屋さん風の居酒屋で1次会です。オーディオや音楽、そしてオーディオ仲間の話題が尽きませんでした。越谷の夜がディープに過ぎていきます。



そのまま2次会に突入・・・。久しぶりに羽目を外していまいました(汗)。越谷で飲んでいることをすっかり忘れて、気がついたら長津田へ向かう終電ぎりぎりでした。皆さんの違った一面を見れて、楽しかったです。一足早いクリスマス、ありがとうございました。


fukuさんを迎えて

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CENYAさん訪問の翌々日は、毎年恒例のファイルウェブ ミーティング in Tokyoでした。例年オーディオショウの土曜日に合わせて開催しています。初回が2013年ですから、今年で6回目となります。今年も会場は有楽町の中華料理店「陳家私菜」でした。こちらもすっかりお馴染みになりました。今年は別の用事と重なって欠席される方が多かったですが、それでも12名(1名は2次会から)の方に集まっていただきました。趣味だけでつながる、年齢/職業を超えた集まりは貴重ですね。今年はHarubaruさんに締めていただきました。



さて、そのミーティングに参加を希望されていた徳島のfukuさんが、一週違いで東京方面へ出て来られると知りました。お目当てはミューザ川崎でのコンサートです。お昼の羽田着であれば拙宅オフは何とかギリギリ間に合います。強行スケジュールで恐縮でしたが、2時間強のオフ会を設定させていただきました。fukuさんのお宅には石鎚山に絡めて2回ほどお邪魔しました(1回は悪天候で登山断念)。初回の訪問から3年になりますか。ついこの間のように思い出せますが、確実に年月が進むスピードは上がっているようです。



2時間、駆け足ではありますが、デジタル、アナログの順で聴いていただきました。fukuさんにはクラシック中心のイメージがありますが、実際にお邪魔した際には、洋/邦のポップス、マニアックな音源交えてただきました。そのお返しという訳ではありませんが、由紀さおり、尾崎亜美から入って、クラシックへ移行する流れにしました。久保田早紀も用意できればよかったのですが・・・。マニアックな音源は当方の手持ちが少ないですが、BOさん宅で知った『カメルーンのオペラ』は拙宅でもたまに流します。fukuさん、当然のようにお持ちでした(笑)。



拙宅に初めてお越しの方の場合、アナログは中島みゆき「時代」、パコ・デ・ルシア「コーヒー・ルンバ」をかけることが多いです。前者では声の若さを、後者ではフラメンコギターの切れ、足踏みの躍動感を楽しんでいただければと思っています。そう言えば、fukuさんのアナログ、切れと柔らかさの同居する素晴らしい音でした。山口百恵の初期の作品で、昔から好きなのが「冬の色」です。リアルタイムで聴いていたわけではありませんが、メロディと声が醸し出す憂い、のようなものが、記憶に残っています。今年は暖かい日が続き、なかなか冬の色が感じらない晩秋でした。



fukuさんの持ち込み音源は上白石萌音「なんでもないや」でした。ハイレゾ音源です。お初のアーティストでしたが、曲は聴き憶えがありました。CENYAさんとの相互交流でサラ・オレインのバージョンを聴いたばかりでした。出だしのヴォーカルから聴きやすい印象でしたが、いろいろと聴きどころがあるようです。想定通り、2時間はあっという間に経過しました。もっと聴いていただきたかったですが、メインイベントであるズービン・メータ/バイエルン放送交響楽団に支障が出てはなりません。少し余裕を持って散会とし、長津田駅まで送らせていただきました。

経験豊富なfukuさんですから、お気づきの点も多々あったのではないかと思います。オクターブの色もその一つだったようです。真空管アンプながら涼しげなサウンドというのが私のオクターブ像ですが、それがヴォーカルやピアノの輝き、固さといった印象につながったのかも知れません。いずれにしても当方は、HP300SEを使い込むしかありません。トンボ帰りの慌ただしいオフ会となりましたが、3年越しの相互訪問が成立してよかったです。ありがとうございました。

石老山(相模湖)

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12月8日は忘年登山でした。メンバーは3名で、向かったの相模湖の石老山で、藤野15名山の一つです。有名なところでは陣馬山も15名山に入っています。丹沢でもなく、奥多摩でもなく、標高も決して高くない山々ですが、地元の低山にもしっかり目を向けたいと思っています。この日の集合は相模湖駅でした。忘年会も兼ねており全員電車での集合となったわけです。12月に入って横浜方面も冬らしい日が増えてきましたが、それでも凍てつくような寒さではありませんでした。やはり今年は暖冬ですね。

相模湖駅からバスで登山口まで移動しました。紅葉がしっかり残っています。神奈川の近郊ということもありますが、これも暖冬の表れと言えます。しばらく舗道を歩いた後、登山道に入ります。



一汗かくと相模湖を見下ろせる展望台に着きました。高速道路や中央線は湖から離れた高い所を通っており、その足元に町が広がっています。



しばらく稜線を歩くと石老山山頂に到着です。相模原市は区を持つ政令指定都市になりましたが、同じ神奈川県民として、あまり実感が湧きません。ここは緑区ということになってます。



ここで富士山を見れる予定でしたが、こればっかりは仕方ありません。山頂で昼食予定でしたが10時半ということもあり先を急ぐこととしました。



やんわり陽が差したタイミングで1枚撮りました。落ち葉の絨毯は冬の低山らしい光景です。先に登った雨飾山も巻機山は、すっかり厳しい白銀の世界に変わっているでしょう。



石老山から下るとやがて融合平と呼ばれる、もう一つの展望台に到着しました。ここで短い昼食をとり、一気に下りました。早い時間からの忘年会になりそうです。



下山口に近づくにつれて、巨大な岩が現れるようになりました。それぞれ名前がつけられていて解説もありました。



やがて顕鏡寺という真言宗の古いお寺に出ました。ここでも紅葉を楽しめました。これで今年の登山も登り納めです。



以後、立川に繰り出して忘年会です。2年前の大岳山でも使った玉河です。前回より小ぎれいになった印象ですが、中は以前のままでした。ビールの後は地元の澤乃井で。



2次会はさらに東へ移動し吉祥寺のハーモニカ横丁へ。宮崎日向産の果物、「へべす」を使ったサワーをいただきました。



このところ中央線沿線のいろんな駅で飲む機会がありますが、吉祥寺で飲むのは久しぶりでした。昔から井の頭線にはヤング(古い?)イメージがありますね。



忘年登山の翌週は、土日共に濃いオフ会となりました。今年も残り1週間となりました。年内はオフ会レポート、1年の振り返りを発信して終了の予定です。

濃い週末(1)~GRFさん、パグ太郎さん、Aionさんご来訪

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一昨日が仕事納めで、昨日から長い年末年始が始まりました。年明けの始動は7日ですからずいぶんとゆっくりできます。年末年始の休みは、オーディオや音楽もそうですが、読書、映画、TV、掃除、買い出しといいリフレッシュ週間でもあります。仕事の方はさっぱり忘れて・・・となればいいのですが、なかなかそうも行きません。溜まっていた宿題を片付ける時間は、多少のオンラインモードとなり、正月ボケを防いでくれるでしょう。12月は拙宅オフ会が2件ありました。15日、16日と土日連続でしたので、とても濃い週末となりました。

15日にお越しいただいたのはGRFさん、パグ太郎さん、Aionさんでした。皆さん、先のジャーマンフィジックスの会でお会いした方々ばかりです。GRFさんは3年半ぶり、パグ太郎さんは11ヶ月ぶり、Aionさんは初めてのご来訪です。今回のオフ会は、9月のGRFさん宅での昭和歌謡オフ会の続きでした。その後、パグ太郎さんの合流が決まり、さらにAionさんも参加する流れとなりました。GRFさんとパグ太郎さんと、いつもの焼きそば屋さんで昼食をとり・・・というところまではシナリオ通りでしたが、この日は読めない展開が続きました。



以前にお邪魔したこともあるIさんのお宅が、焼きそば屋さんから近く、GRFさんのご提案で挨拶に寄ることとなりました。突然の来客を快く受け入れていただいたIさんと奥様に恐縮&感謝しつつ、1時間ほど滞在させていただきました。前回の訪問はpat_mthny7205さんと一緒だった4年前になります。Iさんのコレクションの数々に驚かれていたのが、何と言ってもパグ太郎さんでした。歌曲好きのパグ太郎さんにとって垂涎のレコードのオンパレードだったようです。私は横目(耳?)でシュライアー+リヒテルの「冬の旅」に浸っておりました。

と言うわけで、1時間ほど遅れてのスタートとなりました。感想戦のスタートが19時15分~と遅めだったこともあり、オフ会自体の時間は十分確保できました。昭和歌謡オンリーでもよかったのですが、お客さんがGRFさんとパグ太郎さんです。クラシックやジャズもそれなりに交えました。定番のダイアナ・クラールの「No Moon At All」から入りました。GRFさんからは一聴後、前回より音が良くなっている旨のコメントをいただきました。真空管アンプを外に出したり、light MPDデュアルにしたり、プリアンプ導入したりと、やってますので(ホッ)。



ただし、GRFさんです。そこで終わらないことも想定されました。例によってセンター合わせです。ここで問題となったのが、Quad Ringです。あちらこちらのお宅でトントンをやられていたがGRFさんが困った様子です。Quad Ringに載ったトールボーイの揺れがトントンの邪魔になるようでした。直にGRFさんに実演いただく機会は滅多にありません。ここは思い切ってQuad Ringを外して素の状態での調整をお願いしました。リタ・シュトライヒでの追い込みです。さらにベタ置きの緩和策としてコルクテープをスペーサーとして挟み、漸く音楽鑑賞タイムとなりました。

調整後ですが、低音の量感が出ました。ピアノの変化も大きかったです。一音一音、余韻がしっかり感じられます。その後、リスポジでも聴いていますが、左右の広がりが損なわれていたようです。元来、セッティングにはシビアな平行法ですが、調整のし易さは前提なのかも知れません。やがてAionさんが普段、滅多に聞けない重低音を発するお車で来られました。ゲスト3名は過去最大でしたが、何とか椅子を配して進行しました。Aionさんにはセンターに座っていただき、ジャンルを跨いでデジタル~アナログの順にかけました。Aionさんもピアノが印象に残られたようです。



GRFさんは、行ったり来たりを3回繰り返して、策の取捨を決めるそうです。どうしても新しい策には贔屓目になりますし、音の変化≒良い変化と捉えがちです。特に機器を足す場合はその傾向が出やすいです。スクラップ&ビルドのスクラップをやるのは、ある意味勇気が要りますが、主が納得するまでやればいい、のでしょうね。音場なのか、音色なのかの話も出ました。どっちも・・・というのが正直なところです。8畳洋間で昭和歌謡もクラシックも楽しむシステムを創るという命題は変わりません。気になるQuad Ringの行先なども追々紹介します。

感想戦は青葉台のステーキ&ハンバーグのお店です。Aionさんはお仕事のつながりで青葉台にお詳しいようで、お店を紹介いただきました。灯台下暗しで初めて知りました(汗)。拙宅からは電車組と自動車組に分かれて移動することなりました。パグ太郎さんとシューベルトの「冬の旅」や音探しの話をしながら向かいました。上品なハンバーグと赤ワイン、そしてオーディオや音楽、さらには宗教の話と、楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。今度は、皆さんのサウンドを聴けること、楽しみにしています。

濃い週末(2)~キタサンさん、KYLYN(キリン)さんを迎えて

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濃い週末第2弾は、キタサンさんとKYLYN(キリン)さんとの同世代オフ会でした。キタサンさん、KYLYN(キリン)さん共に約2年ぶりの来訪となります。このメンバーでのオフ会となると、小金井のKYLYN(キリン)さん宅でのオフ会以来となります。武蔵小金井駅近くの赤札屋でチューハイ、ナポリタンで盛り上がったことが思い出されます。この日は、途中パラパラ来る場面もありましたが、何とか傘の出番はなくて済みました。前日がオフ会だったため午前中の準備は楽でした。集合後、リクエストのあった日田のやきそばでランチをとり、拙宅に向かいました。

Quad Ringは外してあります。状況によってはQuad Ringの有り無し比較も考えましたが、皆さんのご配慮もあって、最後までこのままで聴くこととなりました。2年前からの大きな変化点は、light MPDデュアルおよびプリアンプの導入となります。



積み上げたCDの高さで分かるように、この日は70年代~80年の邦楽が中心でした。オーディオ目線で一部、クラシックやジャズも交えました。キタサンさんのブログで取り上げられれていた渡辺真知子『海につれていって』は、当方の耳タコアルバムです。以前はキタサンさん=ジャズのイメージがありましたが、このところのブログを拝見しているとすっかり昭和歌謡の記事が増えましたね。後で気づいたのですが、小さい頃にリアルで見たという、桜田淳子をかけ忘れたのは全くの不覚でした。色褪せない記憶だと想像します。



アナログも基本同じ路線です。KYLYN(キリン)さんが最初にお越しになった際にユーミンの『ノーサイド』を持ってこられたこと憶えています。皆さん、思い入れの1枚をお持ちです。私の場合は、まず『流線形'80』となるのですが、今回は同じく気に入っている『OLIVE』にしました。選んだのは「青いエアメール」です。2月のシティポップの記事でも触れましたが、てっきりフォーク畑と思っていたやまがたすみこが、シティポップへ転じていたのは驚きでした。『サマー・シェイド』からこの日らしく「雨の日曜日」をかけました。



お二人が自主的にリスポジを交代されてましたので、お好みを意識しつつ、あれやこれやと聴いていただきました。お話やPhilewebの日記を伺う限り、プリアンプの導入効果はあったようです。年度の締めの記事でも書きますが、細部の表現力は上がったように思います。ピアノの評価が良かったのは、SPの受けの変更の影響かも知れません。弦楽器とのバランスは今後の課題と言えます。余興の『カメルーンのオペラ』も楽しんでいただけたようです。空間表現において一段ギアが上がったのは明らかにGRFさんのお蔭でしょうね。

キタサンさんが何と7枚のアナログレコードを持ち込まれました。板橋から遠路、お疲れ様です。どれも想いのこもった音源でした。知っている曲が5曲、残り2曲は初めてでした。同じ世代と言ってもアンテナの向きはそれぞれ違います。そういったズレを共有できること自体が有難いです。私自身は中学に入って歌謡曲離れしたので、正確に言うと「ペガサスの朝」はリアル、「どうぞこのまま」「わかってください」は後追いになります。この日の最大のインパクトは「夏のせいかしら」でしょう。曲調にキューティーハニーを連想してしまいました(笑)。



上田知華+KARYOBIN、スペクトラムは、ほぼ接点がありませんでした。KARYOBINの名前こそ知っていましたが、ピアノクインテットだったのですね。スペクトラムは「イン・ザ・スペース」が有名ですが、今回はスタン・ハンセンの入場曲「サンライズ」を紹介いただきました。通しで聴くのは勿論、初です。「メモリーグラス」はちょうど高校入学した頃のヒットでした。当時は洋楽志向が強まっていましたが、しっかり記憶に残っています。寺尾聡、円広志、もんたよしのり、久保田早紀・・・1曲だけ大ヒットするパターンが多かった時代ですね。



アナログの締めに「太陽にほえろ!」のメインテーマ、そして沢田研二の「俺とお前」をかけさせていただきました。奇しくも大野克夫作曲でした。後者は小学生時分、最初に買ったシングルレコードです。今ではA面の「憎み切れないろくでなし」より、ベタなラブソングのB面の方が思いで深いです。と、すっかり感傷モードになったところでお開きとしました。以前、そねさん、ushiさんと行った中華料理店で感想戦です。平成が終わると、ますます昭和は遠くなる、といった話も出ました。オーディオでかろうじて時間を止めているのかも知れませんね。

キタサンさん、KYLYN(キリン)さん、今年最後のオフ会、ありがとうございました。落ち着きましたら、またお邪魔させてください。

2018年オーディオ振り返り

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2018年も間もなく終わりますね。いつものように今年1年のオーディオ振り返ります。今年は久しぶりの大型投資の年となりました。漸くプリアンプを導入し、セパレートアンプの扉を開けました。順番から言えば2009年に導入したウィーンアコースティックのSPの後継となるのですが、そこは据え置き、OCTAVE HP300SEを迎え入れました。プリとパワーのメーカーを違えるという冒険には出ませんでした。大型投資は毎年のようにできるわけではありません。プリを前提とした音作りがこれから始まるつもりで、長く使っていきたいと思います。

本題に入る前に、私自身の冬休み恒例の早朝散歩から。連日の冬型の気圧配置で、この冬休み、横浜は晴れが続いています。29日朝焼けの大山、丹沢山塊です。楽しみにしていた南アルプスの北岳は雲の中でした。翌日再訪すると・・・



見事に白く輝く北岳を望むことができました。その左には間ノ岳、農鳥岳の頂も認められます。きっと勝沼辺りは、大迫力の光景となっているでしょう。今年は暖冬と言われていますが、雪の付き方は昨年より、しっかりしています。



すっかりシステムに馴染んだHP300SEです。プリアンプを外すと、音はすっきりしますが、やや物足りなさを感じます。ただしプリで味付けされている感じはしません。一音一音が丁寧に耳に届くように感じます。木を見て森を見ずとよく言われますが、だからと言って細部がどうでもいいわけではありませんね。どんな音でも演奏者、歌手が出した音であり、それを受け止めたいところです。木と森を同時に楽しめる境地には至っていませんが、5年後、10年後に振り返った時にエポックメーキングだったと思い起こされることを願っています。



先のオフ会でSPの足元から外したQuad Ringは現在、DACとフォノイコラザーのインシュレータとして使っています。このQuad Ring、バネを通常品から強化バージョンに変えたのは6月です。しっかり6個共、使っていかねばなりません。



フェーズテックのフォノイコライザーEA-Ⅲの脚は幸い三つでした。ここにもQuad Ringを当てがっています。この感じでいくとHP300SEの足元も、という流れになります。最近話題のフルコンメカバージョンのボード(バーチ素材)で行くのがよかろうと踏んでいます。



オーディオ機器関連の振り返りは以上です。それ以外ではオーディオ交流ですね。今年も積極的に多方面の方々と交流させていただきました。音楽とオーディオをきっかけに、職業も年齢も異なる人々がつながるのは素晴らしいことです。今年も新たな出会いがありましたし、久しぶりの再会もありました。自分で蒔いた種で、オンとオフ両方忙しい時期も確かにありました。それでも、しがらみの無い非日常が、しがらみの多い日常にいい刺激を与えていたのは間違いありません。来年はどんな交流が待っているのでしょうか。



2019年のオーディオ展望ですが、大きな投資はありません(できません)。
・HP300SEの足元
・平行法セッティングの練習
・セカンドシステムの文字通りのデスクトップ化
辺りを考えています。原点回帰?の1年になるかも知れません。皆さんのオーディオライフが充実することを願って、今年の締めとします。ご訪問ありがとうございました。
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