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DACの足下

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横浜方面は相変わらず寒い日が続いていますが、数日単位で暖かい日が続く等、いわゆる三寒四温の雰囲気が出てきました。そろそろ花粉の時期でもありますね。さて、久々にオーディオの話題で、DACの足下を弄った話です。AIT DACのケースはタカチ製で、付属のゴム足をそのまま使っている方が多いかと思われます。チューバホーンさんからDACのゴム足を外すとかなり音が変わる、との情報を昨年いただいていました。で、外してみました。何をやっても変わるのはオーディオですが、いろんな音源を聴いて音の変化の方向性を確認しているとことろです。


こちらが外したゴム足です。ねじ止めだと勘違いしていて、ゴム足を取るのに腰が重かったのですが、単に粘着剤でくっつけていただけでした(笑)。よくインシュレータは、素材のイメージ通りの音が乗る、と言われますね。金属なら固い音、ゴムなら柔らかい音、木なら暖かい音・・・。音は振動ですから素材の機械的な特性が音に影響するのは分かるような気もします。メーカー製の高級DACのように、筐体が頑健であれば状況は違うのかも知れません。AIT DACとはまだまだお付き合いするつもりです。投資ゼロできるテストはありがたいです。結果は如何に?


音の滲みが抑えられ細かい音を拾える方向に変化しました。オーケストラは背景のうごめきのようなものが感じられます。左右への音の張り出しが、一段と広くなった印象です。ゴム足と言えば、2年ほど前にOCTAVE V40SEのゴム足を外して好結果を得ました。V40SEにしてもAIT DACにしてもウェルフロートボードに載せている点で共通しています。ボード+機器トータルで考えた場合、ゴム足を外す方が、私には好ましかったということです。以降、様々な音源を聴いて変化を確認しています。耳タコの音源を聴いても発見があります。ようやく現在の音にも慣れたところです。

これまでゴムの如くの柔らかい音を聴いていたわけではないと思うのですが、2018年のオーディオ、幸先よしとします。

シティポップ 1973-1979

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先日、書店で見かけたレコード・コレクターズの特集が「シティポップ1973-1979」で、その場でパラパラ捲って購入しました。そもそもシティポップというジャンルは何を指すのかよく分かっていなかったのですが、解説記事でなんとく理解しました。70年代中盤から後半にかけての(若者向けの)邦楽と言えば、ロック、フォーク、ニューミュージック、歌謡曲で概ねカバーできますが、それらの一部がシティポップ、ということのようです。面白いのは海外からの評価が高いこと。いまや、音楽はYouTubeで聴く?時代になり、思わぬところから陽が当たる状況です。オーディオファンとしは淋しいところではありますが、音源探しの面ではありがたい動きとも言えます。


この特集では様々なアルバムが紹介されていますが、繰り返し出てくるアーティストもいれば、全く出てこないアーティストもいます。具体的には、ユーミン、山下達郎、吉田美奈子、尾崎亜美、竹内まりやは出てきますが、吉田拓郎、井上陽水、中島みゆき、さだまさしは出てきません。歌謡曲も出てきません。1973年以降というのもミソです。はっぴいえんどは、前史の扱いで、別格のパイオニアといった存在です。シティには洗練、大人といったニュアンスがありますね。四畳半フォークは明らかに線の外側に置かれています。私の中では、フォークのイメージがある、やまがたすみこやGAROが入っているのが意外でした。

80年代からバブル期にかけてもシティポップの流れは続いたようですが、私自身の洋楽志向が強まっていたこと、シティポップなるジャンルがあることすら知らなかったことから、あまり思い入れはあまりません。ちなみにブレッド&バターは1973-1979で複数のアルバムが選ばれていますが、同じ湘南でもサザンは入らなでしょうね。レコード・コレクターズ自体も興味深かったです。本特集ではありませんが、当時の洋楽・邦楽の、リイシュー盤が結構出ています。当然買っているのは50才以上のオジさんだと思います。高齢化で確実に市場は伸びているので(笑)、面白い企画だと思いました。ハイファイセット、フランスギャル、山口美央子、土屋昌巳、五つの赤い風船などなど。痒いところは人それぞれですが、やはり痒いところには手を伸ばしたくなります。

往年のLPレコードも意外なところで高値が付く可能性が出てきました。オリジナル盤を持っている方々、ここはキープの一手です!

2017年オーディオ振り返り

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2017年も最後の1日となりました。1月5日は休暇の予定で、今度の冬休みは12連休です。音楽を聴く時間は普段より確保できますが、頭や体はあまり錆びつかないように、とは思っています。山の方は6日に初登りの予定です。毎年この時期、横浜方面は冬型の気圧配置となり、晴天が続きます。展望の良さそうな空模様と時間帯を選んで、いつもの散歩コースを歩きました。例によって大山と丹沢山塊です。今年は、大山、丹沢山、そして蛭ヶ岳と、この山域の主要な山に登ったので、同じ遠望でも感慨もひとしおの感があります。写真は30日の早朝となります。


例年と比べて、富士山の雪の付き方が弱いです。この時期、丹沢越の富士山は真っ白が当たり前だと思っていました。日本海側の連日の大雪のニュースからすると整合しませんね。先の鎌倉ハイキングではもう少し白く見えたので、見る方角の問題かもしれません。


一方で南アルプスの最高峰、北岳の方は、白峰三山と称されるだけあります。白く輝ています。自宅から歩いて15分ほどのこの場所で北岳を見れると知ったのは、もう6年も前になります。北岳の右の方で、ちょこんと頂を出しているのが大月の先にある滝子山で、行きたい山の一つです。


この日は家の大掃除、買い出し、ブログ書きなどで過ごしました。終日好天でしたので、夕方、再度出かけてみました。空の済み具合が今一つだったことに加え、タイミング遅かったようです。燃えるような夕焼けとはなりませんでした。少々粘って、西へと沈む夏の星座を確認してから家へ戻りました。


さてオーディオの振り返りです。今年もシステム的に大きな変化はありませんでしたが、夏に記事にしたように、1)SPの足元へのQuad Ringの導入、2)CuboxからlightMPD/upnpgwへの切り替え、が2大トピックスとなりました。前者は音の広がり、ニュアンスの表現に、後者は聴感上のノイズ低減に、それぞれ寄与したのではないか、と思っています。Quad RingはHarubaruさんとK&Kさんのご来訪が、lightMPDはひまさんとの交流(正確にはプッシュ)がきっかけとなりました。他にもいろいろと刺激を受ける場面が多かったですが、やり過ぎないこともオーディオを長く楽しむコツだど、自分に言い聞かせています。

オーディオ交流は、今年も活発に行いました。リピート訪問あり、初訪問ありで幅広く交流させていただいたことに、まず感謝いたします。オーディオの目的は、好きな音楽を好む音で楽しむこと。アプローチは人それぞれ異なりますが、その異なり方こそ、面白いとつくづく思います。追求が一段落された方、手を緩めない方、熱が再び入った方、路線を変えた方・・・これにも正解はありませんね。来年も出張がうまく合えば、あるいは登山計画とマッチングすれば、あちらこちらに出向きたいと思います。勿論、地元関東方面の方々も引き続き交流の方、よろしくお願いいたします。

2018年のオーディオ展望ですが、個人的関心度の高さ、優先順位で言うと、
・プリアンプの導入
・ルームチューニングの仕上げ
・新DACの導入
となります。投資に絡むので、前半はじっくり検討期間に当てたいと思います。

散歩の帰り道、これも恒例の梅の確認です。期待通りに年越しを待たずに一輪、一輪と咲いていました。一足早い春の実感です。本年も当ブログへのご訪問ありがとうございました。2018年も皆さんとって素晴らしい年となりますように!

オーディオで歌謡曲:中森明菜

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明けましておめでとうございます。今年もよよろしくお願いします。横浜は連日の好天で、元旦も見事な青空でした。長過ぎる年末年始の休みに時間を持て余し気味ですが、オーディオ、音楽と向き合う時間を確保することができました。ジャンルを跨いでいろいろと聴いたり、棚のCDを整理して、リッピング漏れしていた音源をファイル化したり・・・。オーディオ機器で言えばオーバーホールのような時間を過ごしています。さて、ブログの方は9年目に突入、何とか10年選手も見えてきました。今年も週1回を最低目標に日記をアップし、途絶え気味だった音楽の記事も巻き返しできればと思います。


で、初心を忘れずに、オーディオで歌謡曲シリーズです。前回から3年半も経過しました(汗)。個人的な四天王、トリは、中森明菜です。これまでの3人は言わば、お姉さんアイドルだったわけですが、ようやく同世代の登場です。既にアイドルの中心的存在だった松田聖子の対抗馬として、花の82年デビュー組から台頭したのが中森明菜でした。山口百恵張りのツッパリ路線(少女A)もあれば、バラード歌い上げ(セカンドラブ)もありと、松田聖子とは別の立ち位置を築きました。高校の半ばからハードロック/メタル路線へ移行し、邦楽からは遠ざかる一方でしたので、私の中では昭和歌謡のしんがりといった存在です。

初期三部作(プロローグ~バリエーション~ファンタジー)です。デビューしてしばらくの中森明菜をを支えたのが、来生えつこ、たかお姉弟です。前年の「セーラー服と機関銃」が当たり、既にヒットメーカーの仲間入りをしていました。デビューシングルの「スローモーション」も提供曲の一つです。ラジオで流れ始めた当初から注目度が高った記憶があります。この三部作、新人離れして外れ曲が少ないです。売る側の本気度が分かるような気がします。「あなたのポートレート」「瑠璃色の夜へ」「ヨコハマA・KU・MA」あたりは、シングルカットされても十分売れたことでしょう。


松田聖子の記事でシングルB面の曲だけを使ったアルバムを紹介しました。ワーナー時代のシングル曲のB面コレクション『もう一人の明菜』が93年に発売されています。私は中古で仕入れました。目当ては、「トワイライト -夕暮れ便り-」とのカップリング曲「ドライブ」でした。大学受験前の初夏、NHK-FMの邦楽番組で偶々録音し、しばしばカセットで聴いていました。ボサノバ風のしっとりした曲で、間奏のむせび泣くエレキギターに夜のハイウェイ像が浮かびます。何せアナログ時代のシングルB面です。長らくご無沙汰してましたが、デジタル音源にたどりつけたのは売れっ子の恩恵です。


80年代半ばの作品で1枚挙げるならば『BITTER AND SWEET』です。このアルバムには、来生姉弟の楽曲は入っておらず、作風のターニングポイントとも言えるアルバムです。全編エレクトリックが効いたシティ・ポップとなっています。最近、ハイレゾファイルをアルバムごとダウンロードしました。作曲陣には井上陽水、EPO、飛鳥涼、松岡直也、角松敏生、神保彰、吉田美奈子らの錚々たる名が連なっています。テクノ色の強いものの乗りの良い「月夜のヴィーナス」がお気に入りです。80年代後半の中森明菜は、どこか近寄りがたいオーラが出ていましたが、「BABYLON」にその片鱗を見ることができます。


90年代に入り私も社会人になりました。トレンディ-ドラマ「素顔のままで」で安田成美と共演したことは憶えていますが、歌の方はフォローできていませんでした。その後レーベルを変えながら、歌姫、艶歌といったタイトルでカバー作品をリリースしているのはご存知通りです。2003年頃、NHK-BSで「地球ウォーカー」という番組がありました。そのエンディング曲「華-HANA-」が気になって、シングル盤「Days」(本人作詞)を購入しました。松田聖子の「瑠璃色の地球」含めて、3曲、語るように歌い上げています。年月の経過と共に歌い方も変化しましたが、自然に受け入れました。


2000年に発売されたLPサイズのCD10枚セット『The Century of AKINA -WARNER 30th Anniversary BOX-』です。ワーナー時代からの代表曲のセレクションです。当時は、現在のようにオーディオに熱を上げることは想像外でした。オーディオ界の変化も然りです。現在のシステムで昔の音源を聴くと、音の違いに驚きます。そのギャップが好ましいものであれば、愉しみになります。クラシックやジャズの傍らで昭和歌謡を聴く理由の一つです。ただし、それはあくまでもオーディオ目線の話。単純に、音楽を通して時代を聴くことが好きだということです。


ご本人は、一時期、芸能活動を休止していましたが、2014年の紅白歌合戦に出演して復活しました。ライブの方はディナーショー中心のようです。かなりの高額が想定されますが、持ち歌であれ、カバーであれ、馴染みの曲ばかり。いつかはライブでと思わないでもありませんが、あの頃にワープできる歌を、これからも歌い続けていただくだけで、十分です。

初登り、達沢山・京戸山(笛吹市)

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今年は仕事初めより、初登りが先でした。おそらく過去初めてのことかと思います。1月6日、向かったのは勝沼の先、笛吹市の達沢山です。いつものメンバー3名で登ってきました。北八王子でピックアップいただき、そのまま中央高速で勝沼へ。登山口まで林道を進んで下車、初登りスタートです。達沢山は山梨百名山には入っているものの、今回の企画で初めて知りました。静かな山を期待していたのですが、途中20名以上、それもご年配方の大パーティーに追いつき、追い越す場面がありました。地元の人しか知らないような山でも都心からの当たり前のようにツアーが出る時代になりました。


達沢山は中央高速道や中央本線の南側、河口湖の真北に位置します。近くをリニア中央新幹線の経路が通っていました。稜線に出ると、樹林の合間から富士山が顔を見せました。


ただし、樹木が途切れることがなく、見栄えする富士山でなかったのは残念でした。連日の晴天で、東面は雪が少ないですが、先日の雨で流石に雪が積もったはずです。


最初に登ったのが珍しい名前のナットウ箱山でした。この山の先に京戸山があるはずでしたが、結局分からずじまいでした。20名パーティーが分岐後、達沢山向かったので、我々はここで静かな昼食としました。


凛とした青空に冬の樹々です。登りでいい汗かき、ランチで暖まったとは言え、一旦止まると冷えます。低山であっても冬の山に変わりはありません。


当然ながら足元は枯葉の絨毯です。こちらも冬の光景です。記念撮影してから、ナットウ箱山を後にして本日のメイン、達沢山に向かいます。


山梨百名山の達沢山の頂上です。標高は1330mで、ナットウ箱山や京戸山に比べると低いですが、本日のメインピークです。


眼下の低地を笛吹川が流れています。左が甲府方面、右が勝沼、大月方面です。少しずつ、陽が色味を帯びてきました。


下山後、高速に乗る前に地元の温泉、ももの里温泉に寄りました。車に乗せて貰う立場でビールとはいきませんが、山登りの後の温泉は格別です。


温泉の駐車場から、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳方面です。その奥に見えるはずの北岳は雲の中でした。桃の花の季節は見事な光景になるでしょう。


というわけで、初登りは天気も良く、幸先いいスタートとなりました。ただし、登りでは休み明けの体重増の影響も実感しました(汗)。今年はスコープを広げて、低い山にも登りたいと思います。仕事も始まって今日で3日目です。何とか休みボケも解消した次第です。

チューバホーンさんを訪ねて

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年明け最初のオフ会は、1月13日のチューバホーンさん宅での定点観測でした。いつものように体の施術をしていただいた後、2階のオーディオ部屋へ。2時間ほどの間に、邦楽から洋楽、そしてクラシックを聴かせていただきました。途中からご近所のOさんも参加し、最後は中央線沿線で感想戦という、いつものパターンとなりました。チューバホーンさん宅は昨年の7月以来になります。マランツ#7を導入されてから2度ほど聴かせていただきましたが、今回は新たな方向へも挑戦されていて、大いに刺激を受けました。あらためてプリアンプの支配力のようなものを実感しました。


送り出しはいつものようにソニーMS-1をトランスポートにして、Oさん製作のDAC(DACチップはES9018)へつなぎます。チューバホーンさん自身、ES9038Proの音を聴き比べする機会もあったそうですが、聴き比べしなければ9018で十分といった話もありました。聴き比べしたくなるのが、そして聴き比べしてしまうと落ち着けないのがオーディオマニアの性ですが・・・。DAC以降は、真空管のプリアンプ(詳細は控えます)→デジタルアンプSD05アナログ入力です。シンプルにはMS-1とSD05直結ですが、この間にアナログ機器を挟むことで音は随分変わります。難しくも面白く、そしてオーナーの好みが出るところです。


カジュアルな音源でウォーミングアップです。冒頭は今井美樹の「とってきおきの朝を」でした。この8cmCDはシングルではなくライブアルバムに付属していたようです。音の鮮度、澄み具合、音源の分離、声の存在感。挨拶代わりながらも個人的ストライクな音でした(見透かされての選曲か)。


井筒香苗のカバー作品から「夢一夜」。続いて金子由香利の銀巴里ライブに、ライ・クーダーなど。ウォーミングアップの締めはEW&F「ファンタジー」をやや大きめの音量で。元来ダイナミックな楽曲ですが、12畳ほどのオーディオ部屋にスケール感溢れる音が満ちました。


後半のクラシックは録音の良い名演をじっくり聴かせていただきました。ラヴェルのピアノ協奏曲、ショスタコーヴィチの8番、マーラーの「大地の歌」いずれも名曲ですが、私自身はほぼ馴染みがありませんでした(汗)。それでもクラシック免疫力の効果か、あるいは演奏者が一級だからなのか、それぞれに惹かれる部分がありました。私はまず購入済の、同じ音源のマーラーのBoxセットからですね。アーメリングのシューベルト歌曲集は「音楽に寄せて」をリクエストさせていただきました。耳タコのチューバホーンさん、いろいろ聴きどころお持ちのようです。また今度教えて下さい。


私の持ち込み音源は3枚です。荻野目洋子は70年代~80年代のフォークソング/ニューミュージックのカバー作品です。一発録音の雰囲気を楽める「キャンディ」(原田真二)をお願いしました。元来の歌唱力のせいか、安心して聴けます。リサ・バティアシュヴィリも最近よく聴いています。バッハのアリア「憐れみ給え、わが神よ」は、Oさんもお好きとのことでした。もう1枚は11月にMFさんのお宅で聴いて、オーケストラの分離が印象的だったアルゲリッチのライブです。モーツァルトの協奏曲20番第3楽章をリクエストしました。やはり皆さん、録音の良さを指摘されていました。


この日のサウンドに一貫していたのが、ノイズフロアの低さです。冒頭の今井美樹からマーラーまで、全ての根底にあるように感じました。音が澄んでいるから一緒に音の分離まで良くなる印象です。セパレーションというと一般にパワーアンプが連想されますが(例えばモノラル2台使い)、私はプリの影響力を感じました。この日は登板しませんでしたが、チューバホーンさんご自身はマランツ#7の音には別の良さがあり、使い分けを楽しんでいるようです。プリアンプは私自身の今年のテーマでもあります。今後もOさんとのレベルの高い切磋琢磨?の場に立ち会わせていただけると幸いです。

最後は阿佐ヶ谷に場所を移しての感想戦です。横浜に住む人間でも高円寺、荻窪とは違う街の雰囲気は分かります。焼き鳥の美味しい店をご予約いただきました。一品一品、味がしっかりした焼き鳥、串焼きを肴に、プリアンプ談義はその後も続きました。やがて話が発散するのもいつも通りでした(笑)。チューバホーンさん、Oさん、年明け最初のサウンド交流ありがとうございました。次は新緑の頃ですかね。

湯河原ハイキング

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1月20日は神奈川低山シリーズ、メンバー4名での湯河原編でした。12月の鎌倉ハイキングに続く企画です。湯河原は熱海の手前に位置します。熱海ほど有名ではありませんが、文豪との関係もあり、温泉街もこじんまりしています。少し前に、都知事の別荘通いで話題になりましたね。勿論、私自身は行く機会ほとんどなく、家族旅行以来、十数年ぶりの湯河原入りとなりました。今回のハイキングで湯河原と源頼朝とのつながりを初めて見聞することもできました。大雪と最強寒波の前でしたので、穏やかな、そして少し春の到来も感じられるハイキングとなりました。

同じ神奈川県内ですから拙宅から湯河原へのアクセスは楽です。小田急線で藤沢に出て東海道線に乗り換えました。湯河原駅でメンバーと集合後、箱根方面に向かうバスに乗りました。湯河原の温泉街を経て登山口へ向います。この日は城山~幕山~南郷山の三つを登ります。


最初のピーク、城山です。なぜこの名前が付いているかというと、ここは平安末期の武家、土肥氏のお城だったからです。土肥実平は頼朝を支えて鎌倉幕府設立に貢献しました。


その城山からの眺めです。遠く見えている島は初島です。城山から一旦、一気に下ります。


途中、しとどの窟(しとどのいわや)に寄りました。ここは石橋山の戦いで敗れた頼朝が身を隠した場所とされています。そこへ食べ物を持ってきたのが先の実平の妻だったそうです。ちなみに持って行ったのが「きび餅」で、湯河原名物です。私もお土産に買いました。


城山から一旦、湯河原の梅林まで下りました。梅林は小田原のイメージがあったのですが、湯河原にも立派な梅林がありました。2月~3月にかけて「梅の宴」が開かれますが、さすがにこの時期はまだまだ蕾です。それでもいくつかフライング気味に咲いている樹がありました。


この日のメイン幕山を梅林から見上げます。所々に岩肌が顔を覗かせています。なかなか迫力のある山容です。確かに手前の梅が一斉に咲くと見事でしょうね。


しばらく梅林を進み、途中から登山道に入ります。しばらく登っているとロッククライミングの練習をしている人々が見えました。我々とは住む場所が違う方々です。


梅林から一気に幕山に登りましたので、いいトレーニングになりました。ここで1時間ほどお昼休憩をとりました。標高は600m少しですが海とセット楽しめるのが湘南の山の魅力です。先の鎌倉ハイキングもそうでしたが地元の低山の魅力が上がっています。


次の南郷山へ向かう途中、小さな池の脇を通りました。ここも頼朝ゆかりの地です。戦いに敗れた頼朝が池の水面に映る自身の姿を見て再起を誓ったとされます。確かに池にはなっていましたが、維持管理に四苦八苦されているようでした(行けば分かります)。


南郷山は山というより高台といった風情でした。ここで最後の休憩を取り一気に下山しました。真鶴岬の見晴らしが素晴らしかったです。右が湯河原、左が小田原方面になります。


湯河原はみかんの産地でもあります。時期はてっきり過ぎたものと思っていましたが、品種によっては年明に収穫するものもあるようです。3年前の早春、淡路島の諭鶴羽山に登った際、地元の農家の方からデコポンをいただいたことを思い出しました。


下山口からはバスで湯河原駅へ戻り、その後は日帰り温泉に入って缶ビール、焼酎で乾杯といった流れでした。今回は素通りしましたが、湯河原温泉にもまた行きたくなりました。文豪ゆかりの地、おいしいレストランもあります。とは言え、駅前のお土産屋は土曜の夕方にも関わらずほとんどシャッターを下ろしていました。観光地の生き残りは大変のようですが、湯河原は湯河原でその良さを維持して欲しいと思います。今回は箱根の外輪山にブロックされたため富士山は見れませんでしたが、湯河原から十国峠へ登るルートがあります。もっと暖かくなってから、ふらっと行ってみます。

大田区Yさんを訪ねて

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1月の最終土曜日、大田区のYさん(以下Yさん)のお宅を訪問してきました。ご同行はBOさんです。きっかけは、12月にYさんが拙宅にお越しになった際の記事へのコメントでした。DALIの平面SPをお使い音Yさんに、DALIのスカイライン2000に感心をお持ちのBOさん。クラシックの録音にもお二人とも詳しいです。ブログを介して人がつながるのは当方としても嬉しいことです。午前10時に蒲田駅で待ち合わせして挨拶もそこそこに、ご自宅のあるマンションべ向かいました。Yさんのお宅を訪問するのは1年10か月ぶりです。今回も午前中から夕方までの長丁場でのお邪魔となりました。

お宅は高層階にあり、リビングルームからは羽田空港方面の見晴らしが良いです。そのリビングルームの先にオーディオ部屋があります。パッと見た感じでは、システムは変わっていない様子でした。再生はファイル再生で、AIT DACのユーザー仲間でもあります。


再生ソフトにはSONYのXアプリを使われています。リッピングの際に保存されるジャケットの画像が、検索の助けになるそうです。PCのOSはWindows XPです。10からすると2世代前になります。私もCuboxからlight MPDへの移行は腰が重かったですし、慣れた環境は変えづらいものです。


PCからUSB-DDC、AIT-DACを経て、音楽信号がアンプ群(山崎さんのプリアンプ、クラウンのパワーアンプ)へ送られます。プリアンプでのボリューム調整が大変なため、クラシックを前提にデジタル側のボリューム全開で送り出します。


DALIの平面スピーカー DACAPO、健在でした。80年代後半~90年代にかけてDALIはユニークなSPを出していました。BOさんが関心を持っているSkylineはDACAPOの後のシリーズです。そう言えば、YさんとBOさんは、当時のSPを長く使い続けている点でも共通していました。


細部でいろいろと手を加えている点では、皆さん同じですね。今回登場したのが光城精工の仮想アースです。DACやプリアンプの空き端子に接続するだけです。アースには難しいイメージがありますが、使い方としてシンプルです。PC派にとっては面白い製品かと思います。


午前中はメインシステム、午後はセカンドシステム〜メインシステムという流れとなりました。12月に拙宅に持ち込まれた音源を中心に、音場感の違いを確認しました。LIVING STEREOや、MERCURY LIVING PRESENCEについてはBOさんもお詳しく、私が解説を受けていたような(苦笑)。デッカの古い録音の良さを実感したのがマリナー指揮のチャイコフスキー「弦楽セレナーデ」です。拙宅にもあるバレンボイム、カラヤンの盤に比べて、楽器の分離が明瞭で、この楽曲をより楽しめる印象を受けました。というわけで、帰りの京浜東北線の車中で早速ポチった次第です。

SPを消して音場を後方に形成するという点ではBOさんも、私も目指している方向が共通しています。ただし3人ともSPは勿論、部屋の大きさ、SP配置が異なるので、同じ音源でも普段聴く音場(感)との違いは当然あったと思われます。それでも数曲聴いていると慣れてきます。最近は、その辺りの補正を含めてオフ会を楽しむように心がけています。ヴォーカルも良かったですね。ユーミン、プレスリー、ナット・キング・
コール・・・これは再発見でした。消えたSPの奥に浮かぶヴォーカルは、私にとって、ある意味の生命線のようなものです。BOさん、いつも渋い音源の持ち込みありがとうございます。

今回も前回と同じく、お昼にお呼ばれしてしまいました。すっかり高級になってしまった鰻をご馳走になり恐縮です。鰻丼は勿論、薬味を入れてのお茶漬けも美味しかったです。さらにタイプの異なる山口と新潟のお酒までいただき・・・。その後の鑑賞に支障のない範囲で抑えておきました。


昼食後に聴かせていただいたセカンドシステムを紹介しておきます。お部屋中に飾られた絵画と、ビビッドなSPが、アートな雰囲気を醸し出していました。システム構成はメインと同様にWindows XP上のXアプリによるファイル再生です。臨時で仮想アースも移動です。


セカンドシステムの華、USHERのCP-6381です。USHER自体を実は知らなかったです。台湾のメーカーですが、BOさん曰く、欧州ブランドへのOEM実績もあるようです。ピアノ仕上げの美しくハイエンド風ですが、リーズナブルな値段で入手されました。柔かいDALIに比べると、音の厚み、押出しがありました。


最後に美味しいケーキ+コーヒーをいただき、散会となりました。Yさん、BOさん、寒い1日ではありましたが、楽しいオフ会で、充実の土曜日となりました。そして奥様、暖かいおもてなし、ありがとうございました。また情報交換、近況お披露目の場を持てれば幸いです。

西方寺、蝋梅

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毎年、この時期になると訪れているのが新羽にある西方寺です。黄色い蝋梅を見ると正月から早春へ、私自身のモードが切り替わります。いつもはサイクリングで向かっていたのですが、今回は路上の雪を敬遠して電車でぶらりと寄ってみました。最強寒波で自転車に乗るのが憚られたという、尤もらしい理由もあります(汗)。このお寺に通い始めて4年が経過し、蝋梅見物は通算5回目です。4年前はやはり関東に2度の大雪がふった年です。群馬のシャコンヌに行ったり、じょんびさんのお宅に行ったり・・・当時のオーディオ交流と共に、大雪の光景が思い出されます。


雪が残る山門もいいものです。山門の右奥が庭園なっていて、モクレンやクリスマスローズが植えられています。寒さもあってか、まだ春は遠いといった感じでした。3月半ばの中日桜が待ち遠しいです。


そして蝋梅です。まだ花の盛りを迎える前でしょうか?例年より開花のタイミングは遅れているのかも知れません。大抵、この時期は晴天であることが多いのですが、曇天下の蝋梅には落ち着きが感じられます。


近くに寄ってみます。花の形が梅ではありません。蝋梅は梅とは全く別系統だそうです。


お寺の由来が記されていました。西方寺は鎌倉時代以前からあった古いお寺です。新羽という地名もその頃からあったとあります。


季節毎に決まったイベントがあると、一つ年を取った事実を実感せざるを得ません。一方で、季節の変化を積極的に楽しむ感覚も同居します。差引で後者が上回るので、こうして楽しんで、記事にしています。さて、横浜は、その後も寒い日が続いています。春到来まで、もう少し我慢ですね。

パグ太郎さんを迎えて

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2月3日、Philewebつながりのパグ太郎さんにお越しいただき、今年最初のホームでのオフ会を行いました。パグ太郎さんのお宅にお邪魔したのが昨年の9月です。ちょうど金木犀が薫り始めたタイミングでした。その後、赤羽での忘年会、German Physiksの会でご一緒する機会がありました。5か月を経て漸く相互交流となりました。パグ太郎さんと言えば、何と言ってもPhilewebでのクラシック音源の紹介日記です。ベルウッドさんとは異なる切り口での日記で、短期にその立ち位置を築かれました。記事に触発されてポチられた方も少なくないでしょう。私もその一人です(笑)。

直前に降った2度目の雪が心配されましたが、積もるまでは至らず一安心です。寒さは相変わらずでしたが、晴天の気持ちのいい1日でした。いつものように九州やきそばにてお昼をご一緒して(結構、盛況でした)、しばし近況談義をして拙宅へ向かいました。


パグ太郎さんにとってはアウェーのオフ会が続きました。拙宅の前はいたちょう邸訪問でしたが、いたちょうさんらしからぬ選曲が話題になりました。パグ太郎さんからは事前にクラシック縛り不要、歌謡曲、ジャズ、ロック何でもござれの宣言もありましたので、お言葉に甘えさせていただきました。とは言え、こちらもクラシックについてパグ太郎さんと会話できることを楽しみにしていました。当方の好みの作曲家、演奏家に偏った形ではありますが、全体の2/3をクラシックが占める構成にしました。カジュアル路線は、世代的にやや上となるパグ太郎さんに、分かりやさ&懐かしさを基準に選曲しました。


今回、アナログは4、5曲しかかけられず、これは反省です。このところデジタルを聴く時間が圧倒的に増えてしまい、それがそのまま時間配分に反映された形になりました。デジタルを聴きづづけた後のアナログは、何とも言えない柔らかさ、優しがあります。


最初の1時間くらいはカジュアル路線で耳慣らしでした。美空ひばり、森山良子、尾崎亜美、ユーミン、太田裕美など聴いていただきましたが、直ぐに声フェチであることがバレてしまいました。音は隠せない・・・ですね(笑)。華、チャーミングといったキーワードがでてきてました。普段あまり意識していかったので、リスナーによる捉え方の違いも面白いと思いました。邦楽以外では、ジャズ、ボサノバ、フュージョンなど、昔から聴いてきた音源を選びました。30年スパンの鑑賞遍歴をダイジェストでご紹介する形となりました。ジョビンのボサノバの古典『Wave』、私も久々に聴いて新鮮味を感じました。

さて、クラシック路線です。音楽の教科書に出てくるような有名曲も織り交ぜながら聴いていただきました。一応、私なりに考えてバロックから入り時代を下がりながらの選曲となりました。作曲家ではモーツァルト、シューベルト、チャイコフスキーが多かったです。一番時代が下ったのがシベリウスでした。どの曲をかけても守備範囲のパグ太郎さんです。関連する話題、音源を紹介いただき、かけていて楽しかったです。上手く表現できませんが、私自身、ジャンルに関わらず音楽に包まれるような感覚を大事にしており、それが世界観という形で伝わったのであれば嬉しいです。

こちらはパグ太郎さんに持ってきていただいた音源です。当方の路線が想定外だったようで、「持って来る音源を間違えた」と言われてましたが、どうしてどうして。duo Wは米国の美人ヴァイオリニスト/チェリストのコンビで、コダーイやラヴェルの作品を取り上げたアルバムを紹介いただきました。決しと色ものではないとのこと。ラストの「星条旗よ永遠なれ」は二人の掛け合いがオーディオ的に楽しめます。もう一つはフランスの作曲家アーンの歌曲です。メロディーが奇麗ですね。ヴェロニクジャンスの落ち着きのある声に浸ってしまいました。クラシックからシャンソンへ向かう経路の途中にある作品だそうです。


パグ太郎さん、遠路横浜への遠征、ありがとうございました。穏やかで、そして楽しい冬の午後となりました。最後のアナログはかけ足になってしまい、すみませんでした。次回はアナログ比率を上げて臨みたいと思います。クラシックはベートーヴェンが手薄でしたので、青江三奈と共に宿題にしておきますね(笑)。Phileweb日記での音源紹介も楽しみにしています。マタイ受難曲のアリア「Erbarme dich」をかけましたが、その場でハーンのViolin & Voiceを紹介いただきました。さっそく入手して聴き始めたところです。

DACの足下

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横浜方面は相変わらず寒い日が続いていますが、数日単位で暖かい日が続く等、いわゆる三寒四温の雰囲気が出てきました。そろそろ花粉の時期でもありますね。さて、久々にオーディオの話題で、DACの足下を弄った話です。AIT DACのケースはタカチ製で、付属のゴム足をそのまま使っている方が多いかと思われます。昨年、チューバホーンさんからDACのゴム足を外すとかなり音が変わる、との情報をいただいていました。それで、外してみました。何をやっても音が変わるのがオーディオです。こんな時は、一喜一憂せず、いろんな音源を聴いて変化の方向性を確認します。


こちらが外したゴム足です。ねじ止めだと勘違いしていて、ゴム足を取るのに腰が重かったのですが、単に粘着剤でくっつけていただけでした(笑)。よくインシュレータは、素材のイメージ通りの音が乗る、と言われますね。金属なら固い音、ゴムなら柔らかい音、木なら暖かい音・・・。音は振動ですから素材の機械的な特性が影響するのは分かるような気もします。メーカー製の高級DACのように、筐体が頑健であれば状況は違うのかも知れません。AIT DACとはまだまだお付き合いするつもりです。投資ゼロできるテストはありがたいです。結果は如何に?


音の滲みが抑えられ細かい音を拾える方向に変化しました。オーケストラは背景のうごめきのようなものが感じられます。左右への音の張り出しが、一段と広くなった印象です。ゴム足と言えば、2年ほど前にOCTAVE V40SEのゴム足を外して好結果を得ました。V40SEにしてもAIT DACにしてもウェルフロートボードに載せている点で共通しています。ボード+機器トータルで考えた場合、ゴム足を外す方が、私には好ましかったということです。以降、いろんなジャンルの楽曲を聴いていて、耳タコの音源でも発見があります。ようやく現在の音に慣れたところです。

これまでゴムの如くの柔らかい音を聴いていたわけではないと思うのですが、2018年のオーディオ、幸先よしとします。

シティポップ 1973-1979

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先日、書店で見かけたレコード・コレクターズの特集が「シティポップ1973-1979」で、その場でパラパラ捲って購入しました。そもそもシティポップというジャンルは何を指すのかよく分かっていなかったのですが、解説記事でなんとく理解しました。70年代中盤から後半にかけての(若者向けの)邦楽と言えば、ロック、フォーク、ニューミュージック、歌謡曲で概ねカバーできますが、それらの一部がシティポップ、ということのようです。面白いのは海外からの評価が高いこと。いまや、音楽はYouTubeで聴く?時代になり、思わぬところから陽が当たる状況です。オーディオファンとしては淋しいところではありますが、音源探しの面ではありがたい傾向とも言えます。


この特集では様々なアルバムが紹介されていますが、繰り返し出てくるアーティストもいれば、全く出てこないアーティストもいます。具体的には、ユーミン、山下達郎、吉田美奈子、尾崎亜美、竹内まりやは出てきますが、吉田拓郎、井上陽水、中島みゆき、さだまさしは出てきません。歌謡曲も出てきません。1973年以降というのもミソです。はっぴいえんどは、前史の扱いで、別格のパイオニアといった存在です。シティには洗練、大人といったニュアンスがありますね。四畳半フォークは明らかに線の外側に置かれています。私の中では、フォークのイメージがある、やまがたすみこやGAROが入っているのが意外でした。

80年代からバブル期にかけてもシティポップの流れは続いたようですが、私自身の洋楽志向が強まっていたこと、シティポップなるジャンルがあることすら知らなかったことから、あまり思い入れはありません。ちなみにブレッド&バターは1973-1979で複数のアルバムが選ばれていますが、同じ湘南でもサザンは入らなでしょうね。レコード・コレクターズ自体も興味深かったです。本特集ではありませんが、当時の洋楽・邦楽の、リイシュー盤が結構出ています。当然買っているのは50才以上のオジさんだと思います。高齢化で確実に市場は伸びているので(笑)、面白い動きだと思いました。ハイファイセット、フランスギャル、山口美央子、土屋昌巳、五つの赤い風船などなど。痒いところは人それぞれですが、やはり痒いところには手を伸ばしたくなります。

往年のLPレコードも意外なところで高値が付く可能性が出てきました。オリジナル盤を持っている方々、ここはキープの一手です!

雲竜渓谷で氷瀑

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盛り上がった冬季オリンピックもあっという間に終わってしまいました。そのオリンピックが終わる間際の土日、メンバー3名で栃木方面へショートトリップに行ってきました。メインは二荒山神社の先にある雲竜渓谷の氷瀑です。今回の企画までその存在を知らなかったのですが、間近で見る凍りついた滝は大迫力でした。初日には大谷石の地下採掘場を見学もありました。これも想定外の驚きで、ライトアップされた地下空間を楽しみました。素泊まり可能な、日帰り温泉施設で一泊し、夜は焼酎片手にカーリング女子の3位決定戦を観戦しました。我慢合戦の果ての銅メダル、こちらも盛り上がりました。

大谷石の存在は知っていましたし、その風合いにも見覚えがありました。ただし、大谷町が宇都宮にあることは知りませんでした。大谷石の歴史は古く、6世紀には建材として使われていたようです。採掘場が立派なアートスペースになっていました。当初、資料館で800円は高いと思ってましたが、納得しました。


中には教会も。天井が高く、表面の微妙な凹凸は音響効果もありそうです。室内楽のライブもよさそうですね。この教会とは別の場所ですが、実際、B'zの松本さんが採掘場で弾いたことが紹介されていました。屋外の資料館で採掘の道具(手掘りです!)等を見学し大谷町を後にしました。


オリンピック観戦の翌日は雲竜渓谷です。日光方面に向かう途中、楽しみにしていた男体山を目にしました。前日は春霞で視認できなかったのですが、見事な山容です。くーちゃん3003さんの広大な庭から男体山を見たのは、もう4年以上前になります。


メンバー1名を東武日光駅でピックアップして、滝尾神社の先の林道から歩き始めです。しばらく進むと女峰山が見えてきました。この山も日光を代表する山で、30年以上前に男体山と女峰山をセットで登りました。内陸の日光は当然横浜より気温が低く、足元は雪と氷の世界でした。


2時間ほど林道を歩いて、雲竜渓谷に到着です。凍りついて動きが止まった滝が見えてきました。落石というより落氷が怖いです。今回は事前に山用のヘルメットを購入して臨みました。さらに進むと・・・。


生まれて初めて見る、氷の神殿です。2月下旬で、かつ前日も陽気だったので氷瀑が残っているか心配でしたが杞憂でした。


相手が止まっていますから、滝の裏側に入るのも余裕です。氷のカーテンをすり抜けてみました。


神殿の先に、さらに長い滝がありました。こちらも凍っています。滝の途中に人が写っています。ここはロッククライミングならぬアイスクライミングの練習場にもなっていました。皆さん適度に落下してました(ザイルがあるので問題ありません)。都度、氷の塊が落ちてくるのは怖かったですが。


ちょうど滝壺辺りで、昼食にしました。ちなみにメニューは、家系(いえけい)「六角家」のカップラーメン、ドーナツ、コーヒーです。落氷を気にしながらも美味しくいただきました。終日、曇天の天気予報でしたが、予想外に日差しも出てきました。


非日常を十分満喫して、雲竜渓谷を後にしました。確かに寒かったですが、想定内と言えば想定内でした。3月に入り横浜は20℃超えしました。これから氷瀑も解けだし、元の姿に戻っていくことでしょう。画像からも冬の中の春を感じられるでしょうか。


結局、この日の午後は晴天続きとなりました。再び展望台から女峰山(左)、赤薙山(右)を眺めて下山しました。帰路、日光界隈を通過しましたが、随分と人で賑わっていました。凛とした空気に触れると、いろいろな意味でリセットできます。今回も素晴らしい企画をありがとうございました。

BOENICKE Audio 再び

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3月11日、ダイナミックオーディオのスプリングフェスティバルで、1年ぶりにBOENICKE AudioのSPを試聴してきました。フロアはいつもお世話になっている3Fです。BOENICKE AudioはスイスのSPメーカーです。小ぶりのサイズに反して、その空間支配力に感心したのは記憶に新しいです。日曜日の11:00~13:00という変則の時間帯でしたが、神保町~秋葉原の散策を兼ねてお店を目指しました。昨年はゼファンのご担当者さんの熱いトークがたっぷりでしたが、今回はダイナのSさんお一人の進行で、例によってジャンルを跨いで音楽を聴かせていただきました。


サイズは4種類ありますが日本では3種類が展開されています。この日のメインはトールボーイのW11(中央)で、前半はブックシェルフ型のW5(右)を聴きました。W8(左奥)は今回はお休みです。拙宅でQuad Ringに乗せているウィーンアコースティックのSP同様、触ると結構左右に揺れます。


近づくとSPの造形美が分かります。何とも言えない丸みです。W11の中域は珍しいウッドコーンが使われています。ヴォーカルに何とも言えぬぬくもりを感じるのは、このコーンのおかげでしょうか。


3FはLINNに力を入れていますから、当然、送り出しはアナログ、デジタル共にLINNです。それぞれフラッグシップのKLIMAXでぬかりありません。アナログプレイヤーのLP12はフォノイコ内蔵ですが、デジタル方式が採用されたようです。アナログも進化し続けています。


アンプ群は昨年に続いて、同じスイスメーカーのNagraです。パワーアンプはステレオアンプ2台使いの贅沢さ。BOENICKE Audioも価格はかなり高いので、システム全体の総額は・・・止めておきましょう。


アナログ、デジタル比率は2:1くらいだったでしょうか。アナログに思い入れのあるSさんは、新旧様々な盤をかけていただくので、聴く方も楽しみです。ヒラリーハーンのアナログレコードあったんですねぇ。モーツァルトのヴァイオリンソナタを聴きました。


締めはグールドのブラームスでした。オーケストラ(モーツァルト交響曲39番)の後に、染み入るような再生でした。この日はジャズ、ポップス(洋・邦)、クラシックと偏りない選曲でしたが、それぞれ眼前に音楽が広がりました。前回の好印象を再確認した次第です。


2時間あっという間に過ぎてしまいました。訪問のもう一つの目的はプリアンプでした。お店での試聴を相談したのですが、逆に自宅試聴を勧められました(危険!)。勿論、一番正確な判断ができる試聴環境であることに違いありません。時期は未定ですが、いずれ日記にしたいと思います。お昼を跨いだイベントだったので終了後はお腹が空きました。明治大学~山の上ホテル~神保町の定番ルートの途中で、ベーカリーレストランにてお昼にしました。朝方は冷えましたが午後は日差しも出て暖かくなりました。花粉は昔にに比べると耐性ができたのか楽になりましたが、今年は手強いですね。


アユトモさんを迎えて

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17日はアユトモさんにお越しいただいてのオフ会でした。年末のメッセージでオフ会の相談があり、暖かくなってから・・・との会話をしていました。今年は桜の開花が早いですね。横浜も春らしい日が増えました。庭のレンギョウ、ユキヤナギ、クリスマスローズも一斉に咲きました。レンギョウとユキヤナギは夏場暴れるので株を減らしています。さて、アユトモさんに前回お越しいただいたのは、1年半ほど前でした。その後、お宅にお邪魔したり、長津田で飲んだりとコンスタントにお付き合いがありました。拙宅の方も昨年、light MPDやQuad Ringの導入がありました。リピート訪問には、いい頃合いです。


午前中はいつも通り、受け入れ準備です。選曲、掃除、買い出し・・・あっという間に時間が過ぎます。Quad Ringもすっかり馴染みました。恩恵は音もそうですが、SPがずれにくくなった点も挙げられます。お昼は銘々事前に済ませ、午後一番からオフ会スタートです。


デジタルはクラシック、ジャズ、ポップスを3等分ずつの配分にしました。前回訪問以降に手に入れた音源を優先し、なるべく前回と被らないように気をつけました。アユトモさんは同じ世代です。特にポップス系は懐かしさも楽しんでいただけます。ジャズはハードバップと女性ヴォーカルを厚めにしました。


アナログは先日のレコードコレクターズの記事の流れで、70年代シティポップ路線から入りました。やまがたすみこの『サマーシェイド』は昨夏調達した1枚。その後、大橋純子→荒井由実と続きます。最後は、昭和歌謡へ移行するいつも流れです。


途中、アユトモさんの持ち込みレコードを3枚ほどかけました。三味線、チェロ、オケと渋い3枚です。パグ太郎さんが気に入られたパッヘルベルのシャコンヌをレコードで持ち込まれたのは、アユトモさんです。アユトモさんはアナログの灯を絶やさず、石丸電気等でレコードを買い続けていたそうです。


18時過ぎまでの長丁場でしたが、終わってみればあっという間の5時間でした。パッヘルベルのシャコンヌは、今回はデジタルで聴きましたが、果たしてアナログと比べてどうだったでしょうか?デジタル聴いた後のアナログは、いつも和みます。理由はよく分かりませんが、音の滑らかさ、柔らかさにアナログ独特の風合いを感じます。特にヴォーカル系はいいですね。アユトモさんからは「声が滑らか」といった表現がありました。依然、アナログを聴く時間はデジタルに押され気味ですが、敢えてアナログの購入比率を上げるのも面白いかも知れません。オフ会後は長津田駅近くの居酒屋でオーディオ談義と雑談を続けました。

アユトモさん、再訪ありがとうございました。また秋にでも再交流をお願いします。次は、Oracle使いのご友人へ輪が広がること、楽しみにしています。

Spring has come! 横浜編

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3月21日の休日は、横浜方面は冬の足掻きのような雪となりましたが、以後は穏やかな天候となっています。一度閉まった厚手のコートを再登板しましたが、もうクリーニングに出していいと思います。今年は桜が早いですね。横浜まだ満開ではありませんが、来週中には見ごろになりそうです。昨日、所用でドライブ中、蝋梅の西方寺を通りかかったので寄ってみました。早咲きの中日桜がピークを終え、ソメイヨシノはニ、三分咲と、「帯に短し襷に長し」の状況でしたが、他の花々含めて春到来を感じるには十分でした。2018年も早くも第1コーナーが終わります。この感覚が年々早くなっているのも間違いありません(苦笑)。

中日桜にレンギョウです。写真ではまだ花が残っていますが、想定通り、勢いが失われています。せめて1週間前であれば、と思いました。


こちらも春の花木の代表、モクレンです。モクレンは拙宅近くの街路樹にもありますが、色はクリーム一色です。こちらはバイオレットが混ざっています。


境内には花壇を伴う、ちょっとした遊歩道があります。ソメイヨシノ(右)はまだまだでしたが、足元の色とろどりのクリスマスローズが満開でした。


桃にレンギョウです。桃というと山梨の桃源郷を思い出しますが、甲府盆地と横浜では時差があります。


真冬に春を感じさせてくれた蝋梅は、すっかり花を落としました。近寄るとチラホラと葉が出ています。当然ですが春が来れば冬が終わり、夏の足音が聞こえてきます。


東京編へ続きます・・・。

Spring has come! 東京編

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翌25日は家族4人で東京へ繰り出しました。前日よりさらに好天となり、まさしく春到来を実感する1日となりました。下の子が学生生活を終え、4月から社会人になります。卒業祝いと新生活応援を兼ねての食事会となりました。向かったのは御茶ノ水の山の上ホテルです。横浜の中華街も選択肢の一つでしたが、こちらも以前から行きたかった場所でした。神保町から散歩兼ねて山ならぬ丘の上を目指しました。明治大学の立派な建物見下ろされながらも、昔ながらの佇まいを保っています。普段使いにはちょっと敷居が高いですが、まあ、区切りの日というわけで。


「山の上」は、かつて池波正太郎が通った店でもあります。当時の料理長さんは独立して銀座へ店を構えました。春野菜を中心とした天ぷらのコースをいただきました。野菜、海老、魚介と結構種類が出てきて食べ甲斐がありました。薩摩芋の天ぷらは塩もよしですが、ブランデーをかけると洋菓子へ様変わりです。

食後に現地解散して、買い物組は買い物へ。私は酔い覚ましがてら御茶ノ水から半蔵門まで歩くこととしました。目当ては千鳥ヶ淵の桜だったのですが、ご覧の人・人・人です。これは想像以上の込み具合でした。アジアからの観光客も多かったです。


堀へなだれ込む桜は、ここのハイライトでしょう。残念ながら境界線が引かれてフェンスまで近寄れません。混雑で写真を撮るのも一苦労でした。東京タワーが遠くに見えています。


ボートからのんびりと、桜や人だかりを見るのは優雅ですね。緑道の混雑とは対照的です。


昨年もそうでしたが東京の方が、横浜より咲くのが早いですね。前日の鶴見はまだまだという感じでした。あと以前から感じていますが、桜を撮るのは結構難しいです。


3月後半は、飲み会が続きました。20年ぶり、28年ぶりの他、入社当初お世話になった先輩を囲む会もありました。皆さん、共通しているのは当時と雰囲気が変わらないこと。勿論、風貌は変化してますが、根っこの部分が変わっていない証です。走る(歩く?)レールは人それぞれですが、交差点のような時間を過ごせたことに感謝です。懐かしい飲み会が続いたのは偶然ですが、とっくに第4コーナーに差し掛かった私自身の社会人生活を見つめなおす、いいきっかけとなりました。これに子の巣立ちが重なったので、いろいろと考えることの多い春到来となりました。

ESOTERIC D-07を手離す

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セカンドシステムで使っていたエソテリックのUSB-DACを手離すこととしました(本日は4月1日ですが、ホントの話です)。D-07を購入したのは2009年の年末です。8年と4ヶ月、使用したこととなります。当時はファイル再生が、オーディオの一角に食い込み始めた時期でした。CDトランスポートと単体DACを分けるハイエンド機器の存在は知っていましたが、私自身が単体DACを使うとは思ってもいなかったです。ファイル再生への期待とボーナス時期の後押しが重なり、思い切ったことを昨日のことのように思い出します。2013年にES9018を使ったAIT DACを導入し、D-07はセカンドシステムに甘んじることとなりました。

2009年段階では、エソテリックはCDプレイヤー、CDトランスポートといった回転系が売りのブランドでした。dCSやプレイバックデザイン等のハイエンド機へメカを供給していることも有名でした。D-07に組み合わせるトランスポートも想像しましたが、結局発売されませんでした。トランスポートが提供されたのは1ランク上位のD-05までです。トランスポートには相応の物量がいること、ファイル再生の隆盛が予見されたこと、D-07の価格帯などから判断されたものと思います。今では、エソテリックもネットワークプレイヤーを出す時代となりました。そう考えると8年は長いです。


この間、DACデバイス自体も進展しました。DACチップは旭化成とESSで2強となった感があります。勿論、Luxmanがバーブラウンに拘り、一部ハイエンドメーカーがDACチップに依存しない方法をとるなど、例外もあります。ちなみにD-07のデバイスは旭化成のAK4392でした。現在ではAK4497の評価が高いですね。2010年3月の記事には、USB-DACの日進月歩ぶりを書きましたが、その状況は8年経った今でも続いています。ハイレゾ、DSDファイルの再生環境が改善され、出音にも反映されることなりました。私自身のDACへの関心事項は、ES9018からES9038 Proへの進化です。

手離す直前、メインシステムに組み込んで名残を惜しみました。こんな時に限ってよく聴こえるものです(汗)。それでも再度、AIT DACで音を確認し、意は揺らぎませんでした。ES9018の空間表現が私の好みのようです。なお、セカンドシステムには休眠中だったRMEのBabyfaceを復活させました。Nuforceのセパレートアンプ含めて、文字通りデスクトップで組めるかどうか、思案しているところです。落ち着いたら新生セカンドシステムも紹介します。一方で8年以上ファイル再生を支えたD-07に感謝しつつ、新たなオーナーの下で愛用されることを願っています。

滝子山

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4月最初の土曜日、メンバー3名で、山梨県の滝子山に登ってきました。しばらく雨の予報が続いていて諦めモードだったのですが、明け方には雨が上がることが判り、予定通りの催行となりました。実際、横浜線で八王子へ向かう際には青空が広がりました。登山中も雲こそ出ましたが、雨は降りませんでした。この日は終日、高雲で、富士山のピークが見え続けたのが何よりです。滝子山からの富士山の光景は、秀麗富嶽十二景の一つに選ばれています。昔懐かしい500円札に描かれていた富士山の構図を記憶されている方もいるでしょう(正確には別の山です)。期待を抑えつつ中央道を進みました。

滝子山は横浜方面からですと、大月の少し先、大菩薩嶺の南に位置します。初狩まで車で移動し、JRで一駅進んだ笹子が出発地点です。笹子の先はトンネルを経て勝沼となります。日本酒「笹一」や笹団子の看板に気を引かれましたが、荷が重くなるので先を急ぎます。


登りルートは沢沿いを進みます。頂上近くまで沢と付かず離れずの関係が続きました。途中、何度か渡渉を繰り返し、高度を上げました。


結構いいペースで登り、2時間ほどで滝子山ピークへ到着です。ここで1時間ほどの休憩をとり、それぞれ昼食をとりました。1600mの山頂では季節が戻ります。レインスーツを着込んで寒さを凌ぎました。


富士山の眺めにしばし、声を失いました。富士の白と雲のグレーの差がなく、見栄えがしないのが残念でしたが、良しとします。


ズームアップです。富士山の手前の山は、河口湖に近い三ツ峠山です。学生時代に登りました。雨で富士山が全く見えなかったことを、断片的に憶えています。


目を北西に転じると、金峰山、国師岳など奥秩父の名峰群です。この写真では判りにくいですが、金峰山の五丈岩を、肉眼で視認できました。


更に奥には残雪の八ヶ岳です。中央のピークが赤岳、その左に編笠山、右に横岳です。雪山の話ですが、3月末、痛ましい滑落事故がありました。


全体的に春はまだ先といった印象でしたが、所々の花木に春を感じてきました。麓のソメイヨシノは既に散っていましたが、ヤマザクラは満開でした。


ピンクが鮮やかなヤマツツジです。こちらも目を引きました。


高度を下げるに連れて新緑が増えていきました。あと1か月ほどすると山全体が若葉で溢れることでしょう。


長い下りを終えて初狩の山里に着きました。ここからも見事な富士山が・・・。日常でこんな光景を見れるとは羨ましいですね。


再び初狩に戻ってきました。滝子山を振り返ります。予想通り素晴らしい山でした。この山域は横浜からのアクセスもよいので、秋にでもブラッと訪れるのもありだなと、思っています。


この時期、山の麓ではビデオテープを巻き戻したような光景が見れます。満開のレンギョウやユキヤナギもそうでした。同じ巻き戻しでも閉口したのが杉花粉です。終始、鼻水が出て仕方ありませんでした。翌日はkikiさんを迎えてのオフ会でしたが、何とか朝方に鼻の方は落ち着きました。

kikiさんを迎えて

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滝子山の翌日はkikiさんを迎えてのオフ会でした。kikiさんのお宅を訪問したのは昨年の7月になります。大田区のさんのお誘いで、お邪魔させていただきました。7月ながら風が爽やかな日だったことを憶えています。kikiさんと言えば、独特のSP配置による音場の追求ですね。ブログをご覧いただければわかりますが、SPを向い合せて、かつ仰角をつけて置かれています。これによりSPが消え、音場が部屋いっぱいに広がります。試行錯誤だけでなく、シミュレーションもやって配置を決めたそうです。これまで多数のオーディオ訪問を重ねてきましたが、オリジナリティという意味では、際立った取り組みと言えます。

昨秋のご来訪の計画が流れて、年越しでのオフ会打診となりました。ご多忙が一段落した4月に漸くの相互交流となりました。午後2時からの3時間ほどのご滞在でしたが、個人的には中身の濃い時間を過ごさせていただきました。SPを消すという意味では、拙宅も同じ志向ですが、トールボーイの平行配置と、小型SPの対向配置では、やはり音場は異なるものなのでしょう。その辺りは怖くもあるわけですが、音は急に良くなりませんし、オフ会を楽しんでいただくことも大事です。割り切って臨むしかありません。約束の時間に長津田駅に迎えに上がり、オフ会スタートです。


音源を沢山用意し、場の流れで選択することとしました。音場が入っている音源は勿論ですが、そうでないポピュラー系も用意しました。ウィーン少年合唱団や清里高原などkikiさんがお持ちの音源も用意しました。振り返ってみると3時間ではちょっと短かったですね。


kikiさんのブログで岩崎宏美の『10カラットダイアモンド』が取り上げられていましたので、用意しました。80年代前半、いわゆるアイドル期を過ぎた後のアルバムは、私も気に入っています。kikiさんとは世代が違えど、邦楽でも話題がつながったのが嬉しかったです。


まず私の音源をかけた後、途中でkikiさんのお持ちの音源をリッピングして聴く流れでした。ところがリッピング中にWindows 10の再起動&アップデートが不意に始まり焦りました。この為、いったんアナログタイムに移行し、お持ちの音源は最後に鑑賞することにしました。kikiさんのチェック用の音源でもあり、シビアに聴かれていたのではないかと、思います(冷や汗)。そのうち2曲は、私も持っている音源で(シンガーズ・アンリミテッドとアート・ペッパー)でした。モーツァルトはkikiさんもよく聴かれるそうです。ブレンデルやポリーニのモーツァルトは私の中では新鮮でした。


「亡き王女のためのパヴァーヌ」いい曲ですよね。バレンボイム+パリ管弦楽団(81年録音)をご紹介いただきました。デビッド・ヘイゼルタイン・トリオ 『不思議の国のアリス』(ジャズ)は、システムの弱点が出やすいとか。何とか低音が破綻せずに済んだようです。


拙宅におけるSP配置からある程度、音場を予想されていたようですが、いい意味で予想を裏切る音場だったと伺いました。特段の癖がなく、音場情報が踏まれる音源を楽しんでいただけたことにホッとしました。ヤマハの調音パネルが効いているかも、とのご指摘です。望外だったのは、アナログの音がkikiさんの印象に残った点です。こちらは70年代の邦楽中心で音場情報は入っていませんが、懐かしさと共に楽しんでいただきました。普段、アナログを聴き込んでいるわけではないので、こそばゆい感じもありました。今度は、荒井由実をもっと聴いていただければと、思います。

kikiさん、年越しとなりましが、遠路、ご来訪ありがとうございました。音場の大家にお越しいただくとあって、少々緊張しましたが貴重な時間を過ごせました。曲がりになりにも、音場と音色が両立する方向に進んでいることを確認できました。これは個人的に重要な収穫です。重ねてお礼申し上げます。
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